2013 Fiscal Year Research-status Report
被ばく歴を考慮した実効線量制限値設定システムの開発に関する研究
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24656562
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
樽澤 孝悦 弘前大学, 保健学研究科, 講師 (90125451)
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Keywords | 被ばく線量限度 |
Research Abstract |
本研究は損害指標値計算に必要な基礎データの収集・解析及び制限値設定の計算プログラムを作成することが目的である。 (1)基礎データの収集・解析は現在も継続中である。 (2)研究の遅れの原因であったプログラムの設計変更の検討はほぼ終わり「連続した緊急被ばく線量レベルでの制限値」算出について、被ばく歴のモデルによる計算が可能となり、現在実施中である。 また、プログラムへの組込検討中であった「年齢制限」については「過去の被ばく歴に基づく指標値の算出」とは相容れない要素が数多く含まれることが判明し、今回は被ばくモデルの計算例にとどめ、制限値算出プログラム本体には組み込まないこととした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究の遅れの原因は、概ね次の理由による。 1.プログラムの設計変更により、自作プログラムの作成が予想外に手間取ったため。 2.平成24年度実施分の遅れが平成25年度に食い込んだ分、平成25年度実施予定分に生じた遅れを取り戻せなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進は、平成25年度の遅れを取り戻すべく次の方策をとる。 1.各種被ばくパターンによるモデル計算を行い、算出された制限値の有効性及び法的適合性について専門家を招聘して意見を伺い、有効性を検証する。 2.資料及び検証結果を基に平易に使用できる線量制限値計算プログラムを開発し、総合的な評価を行う。 3.研究結果は随時発表し学会誌などに投稿する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
プログラム開発に必要な物品は購入したが、研究の遅れにより専門家との打合せや招聘が実施できなかったため、旅費、人件費を使用できなかった。 25年度までの未使用額を含め、次年度の使用計画は次の通りとする。 ○物品費(696,873円)○旅費(300,000円)○人件費・謝金(200,000円)○その他(100,000円)
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