2013 Fiscal Year Annual Research Report
植物細胞のウイルス増殖抑制機構とその解除因子の解明
Project/Area Number |
24657038
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
長田 敏行 法政大学, 生命科学部, 教授 (10012519)
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Keywords | イネ細胞 / タバコモザイクウイルス / キュウリモザイクウイルス / RNAサイレンシング / サプレッション / エレクトロポレーション |
Research Abstract |
イネプロトプラストにタバコモザイクウイルス(TMV)RNAを導入してもTMVの増殖を見ることはないが、キュウリモザイクウイルス(CMV)RNAとTMV-RNAを同時に導入すると、CMVが増殖した細胞の一部ではTMVが増殖できるという代表者らの以前の研究を、マイクロRNAの見地からその分子機構を解明することを行った。植物細胞一般にウイルス増殖にRNAサイレンシング機構が働くが、そのウイルスの遺伝子産物の中にRNAサイレンシングを抑制するものがある(Suppressionと呼ばれる)と予想される。本研究では、その一つとしてCMVの2b遺伝子産物にそのような可能性があることが示され、それと作用するタンパク質がイネ細胞にあると推定される結果が得られた。なお、他の因子の追及はなお行っている。即ち、His-tag標識した2bタンパク質を大腸菌に作成させ、これをニッケルカラムに載せ、これと特異的に結合するイネ細胞抽出物をアフィニティー・クロマトグラフィーで探索したところ、3種類の候補タンパク質が存在していた。このことから、想定している仮説は支持されるものと考えられる。なお、2b遺伝子を恒常的にイネ細胞Ocに発現させてウイルス増殖にどのような影響を与えるかの結論は、形質転換が困難であることから今後に持ち越されたが、Oc細胞がAgrobacterium tumefaciensに形質転換されにくいというのは他研究室でも観察されていることが判明した。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Paulownia tomentosa. A Chinese plant in Japan.2013
Author(s)
Nagata, T., DuVal, A., Lack, W.W., Nesbitt, M., Schmull, M, P.R. Crane
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Journal Title
Curtis's Botanical Magazine
Volume: 30
Pages: 261-274
Peer Reviewed
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[Journal Article] Ginkgo biloba. Connection with people and art across thousand years.2013
Author(s)
Crane, P.R., Nagata, T., Murata, J., Ohi-Toma, T., DuVal, A., Mesbitt, M., Jarvis, C.
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Journal Title
Curtis's Botanical Magazine
Volume: 30
Pages: 239-260
Peer Reviewed
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[Journal Article] An unusual xylotheque with plant illustrations from early Meiji Japany me2013
Author(s)
Nagata, T., DuVal, A., Lack, H.W., Loudon, G., Nesbitt, M., Schmull, M., Crane, P.R.
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Journal Title
Economic Botany
Volume: 67
Pages: 87-92
DOI
Peer Reviewed
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