2012 Fiscal Year Research-status Report
選択的オートファジーの積荷を予測するアルゴリズムの作製とスクリーニングへの応用
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24657083
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 邦律 東京大学, 新領域創成科学研究科, 准教授 (20373194)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | オートファジー / オートファゴソーム / AIM / 選択的オートファジー / タンパク質分解 |
Research Abstract |
オートファジーとは、飢餓に応答してオートファゴソームと呼ばれるオルガネラが細胞質に形成されることにより被分解物を包み込み、細胞内分解コンパートメントである液胞/リソソームと融合した後に分解されるという現象である。申請者らの研究により、オートファジーによる選択的タンパク質分解(選択的オートファジー)が出芽酵母のゲノムの安定化に寄与していることが明らかとなった(Suzuki, K. Dev. Cell, 2011)。また、哺乳動物ではオートファジーの破綻が腫瘍形成を引き起こすことが示された(Takamura, A. Genes Dev., 2011)。腫瘍形成の主原因は未だ明らかになっていないが、オートファジー不能によるゲノムの不安定性がその一原因であると考えることもできるだろう。このような背景から、選択的オートファジーの積荷タンパク質を同定することは極めて意義深い。 本研究提案では、選択的オートファジーに重要でなおかつ真核生物に広く保存されているAtg8-family interacting motif(AIM)(Noda, NN. FEBS Lett., 2009)に着目する。本年度は、ATMの中でもリン酸化によって活性化されることが予想されているAtg34に注目した分子生物学的な解析を行い、AIM予想プログラムの基盤になる情報を得ることを優先して行った。種々のAtg34変異体を作成してその活性を確認し、予想プログラムの改良を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、候補タンパク質が選択的オートファジーの積荷であるかどうかを出芽酵母の細胞を用いて検証し、検証結果を反復してフィードバックすることによりAIM予測アルゴリズムを改良しつつスクリーニングを完遂することを目標にしており、本年度はこのサイクルを回して解析を進めることができているから。
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Strategy for Future Research Activity |
特にAtg19とAtg34に注目し、分子生物学的解析データを基盤にAIM予想アルゴリズムの改良を行っていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
分子生物学的解析を進めるための酵素等の消耗品を購入する。また、Atg19とAtg34の活性を見積もるために必要な高感度な蛍光顕微鏡を構成するための光学部品を購入する。
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Research Products
(5 results)