2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24657178
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
木村 亮介 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00453712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
道川 隆士 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教 (60435683)
與儀 彰 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80510718)
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Keywords | 発声器官 / 形態 / 三次元 / 声 |
Research Abstract |
本研究では、1)声道などの発声器官を三次元形状として記述すること、2)個体のもつ声質および音域の広さなどを特徴づける解剖学的要因を突き止めること、3)多検体を用いた個体差研究のために、簡便な個体特徴の抽出方法を検討することを目的とする。 最終年度において、頭頸部におけるMRIあるいはCT画像データの収集に努め、インフォームドコンセントの下、40人を超える被験者のデータを得ることができた。それらのデータを用いて、声道・鼻腔・副鼻腔などの形態の個体差を評価する方法について検討した。声道腔などを領域抽出(セグメンテーション)する効率的な方法は提案されているものの、ユーザー入力が必要となるため、大量データを扱う際にボトルネックとなる。本研究では、CTあるいはMRIなどの医用画像から、等値面生成手法を用いて領域抽出を自動化し、ポリゴン化するプログラムを開発して、迅速なデータ編集を実現した。また、撮影姿勢による形状や測定値の変化は、個体差を評価する際に問題となる。本研究では、撮影姿勢による変化の小さい部位や項目を検討し、個体の形態特徴の抽出するための方法論を確立することができた。しかしながら、当初の予定に反して、研究期間内に個体のもつ声質と関連する解剖学的要因を示すことができなかったため、今後の課題としたい。本研究の成果は、多検体を用いた声道・鼻腔・副鼻腔などの形態の評価を可能にし、遺伝子‐形態‐声の三者間の関連解析を実現する上で有用である。
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Research Products
(8 results)