2012 Fiscal Year Research-status Report
高解像度衛星画像を用いた東南アジア農村景観汎用型土地利用分類手法の開発
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24658024
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大久保 悟 東京大学, 農学生命科学研究科, 助教 (30334329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原科 幸爾 岩手大学, 農学部, 講師 (40396411)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 高解像度衛星画像 / オブジェクト分類 / 分類樹木 |
Research Abstract |
地上解像度1m未満の空中写真にも匹敵する高解像度衛星画像を用いて,分類の教師となるデータが限定的な湿潤熱帯アジア地域へ適用可能な汎用的土地利用/被覆分類基準とその手法を試案するために,これまでの共同研究者の協力を得て,東南アジア各国の高解像度衛星画像データと土地利用データの入手を行った。今年度は,画像データから輝度値の類似した画像オブジェクトを抽出するのに必要なパラメータ設定を検討した。その結果,同じ地域であっても,森林と農耕地で適切なパラメータが異なることが明らかとなった。そこで,画像の肌理を表すテクスチャ情報と植生指数を用いて,森林と農耕地,そして集落域を大きく分割した後,それぞれの土地被覆ごとにオブジェクトの再分類を行う方法が適していることが明らかとなった。さらに,既存の土地利用図がある地域において,土地利用図を画像分類の参照データとしながら,水田や農地,二次林,天然林などに該当する画像オブジェクトをテストサイトとして複数抽出し,それぞれで波長帯ごとの平均輝度値,標準化植生指数の平均値を算出した。また,植生指数の画像や単波長ごとの画像を基に,同時生起行列(GLCM:隣接するピクセル値の組み合わせによる頻度行列)を基にした各種テクスチャ情報を算出した。その情報を基に,多地域間の同一土地利用間での値の違い,他の土地利用との比較を行い,それぞれの土地利用を区分するための有効なテクスチャ情報の特定と,基準値推定を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた研究内容は順調に達成できた。ただし,多地域間比較に必要な既存の衛星画像と土地利用図の入手が十分とは言えないため,引き続き次年度にもデータ収集を行う必要がある。また,当初の予定では想定していなかったオブジェクト抽出の解析工程に工夫が必要とわかったため,この部分についても次年度で再検討を行う必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は,上記の作業を新規に入手した地域についても同様に行う。その上で,これまで土地被覆の情報を基に作成されていた土地利用区分基準を見直す。具体的には,予備解析の結果明らかになっているように,植生指数とテクスチャ情報の大小から,画像の肌理が細かい耕作地(その中でも画像の肌理が非常に細かい畑地と,畦畔の影響でテクスチャ情報から肌理が粗くなる水田),画像の肌理が粗く植生指数の小さい集落域,肌理が粗く植生指数が大きい樹林地,といったように大別できると想定され,その分類に鍵となるテクスチャ情報およびその閾値を統計的処理(土地利用区分を目的変数とした分類樹木解析)から算出する。この算出を多地域で得られた情報をまとめて解析することで,東南アジア農村地域に汎用な土地利用区分の標準化と,統一分類基準の開発を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度は,研究分担者との日程調整が困難であったため,インドネシアへの現地調査ができず,繰越金が発生した。その分に関しては,次年度に調査計画を立てて,海外出張を行う予定である。また,画像解析に必要なソフトウェアのバージョンアップがあり,より高度な解析が可能になるため,次年度の予算でバージョンアップを行う予定である。
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Research Products
(1 results)