2013 Fiscal Year Annual Research Report
Virome miningによる極限環境からの遺伝子資源探索法の開発
Project/Area Number |
24658083
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
土居 克実 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (40253520)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田代 康介 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (00192170)
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Keywords | 好熱性ウイルス / Thermus thermophilus / Thermus aquaticus / Inovirus / DNA複製 / ゲノム |
Research Abstract |
前年度実施した長崎県小浜温泉排水口沈殿物(75℃、pH 7.2)からのウイルスの探索・単離では、海洋熱水に近い環境下に生息するウイルスの単離が可能であった。今年度は、これに加え、山間地の地熱地帯として、大分県玖珠郡九重町小松地獄を選択し、本地の地熱熱水からのウイルス粒子およびウイルスDNAの探索と単離を行った。 今年度は、昨年度の研究で小浜温泉排水口沈殿物から単離したφOH3以外に、計40種のウイルスを単離し、これらのうち、小浜温泉排水口沈殿物からの単離ファージφOH16、小松地獄地熱熱水からの単離ファージφKJ3, φKJ4, φKJ5について、プラーク形状、電子顕微鏡観察による形態、宿主域、ゲノム構造および推定ORF、宿主内での複製形態、等について性状を解析し、それぞれについて比較・検討した。 その結果、小浜温泉排水口沈殿物から単離したφOH3、φOH16、および、小松地獄地熱熱水から単離したφKJ3, φKJ4, φKJ5はすべて、turbid plaqueを形成する繊維状ファージであり、Inovirus科に分類された。また、φOH3はThermus thermophilus HB8のみを宿主としたが、他のファージはT. thermophilus HB8以外に、Thermus aquaticus YT-1にも感染性を示した。さらに、それぞれのファージのゲノムサイズは、φOH3が5688 bp、φOH16が6733 bp、φKJ4が5651 bp, φKJ5とφKJ3が共に5687 bpであることが分かった。それぞれのファージゲノムを比較したところ、φOH16のみがtransposase遺伝子を持つ以外、他のファージ上のORFはそれぞれ90%以上の高い相同性を示し、単離地域の違いに関わらず、Thermus属繊維状ファージには非常に高い類似性が認められた。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article] Wild mushroom in Nepal: Some potential candidates as antioxidant and ACE inhibition sources2014
Author(s)
T. H. Bang, H. Suhara, K. Doi, H. Ishikawa, K. Fukami, G. P. Parajuli, Y. Katakura, S. Yamashita, K. Watanabe, M. K. Adhikari, H. K. Manandhar, R. Kondo and K. Shimizu
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Journal Title
Evid. Based Complement. Alternat. Med.
Volume: 2014
Pages: 195305
DOI
Peer Reviewed
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