2012 Fiscal Year Research-status Report
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24658091
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横山 敦 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (20572332)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 翻訳後修飾 |
Research Abstract |
本年度の研究において、タンパク質上に生じる新規翻訳後修飾1種類を、LC-MS/MSと翻訳後修飾解析ソフトウェアを組み合わせることにより同定した。修飾の探索に用いるモデルタンパク質としては、主にヒストンタンパク質を用いた。同定された修飾が実際に細胞内において存在することを証明するために、①放射性同位体ラベルされた化合物を用いてタンパク質への取り込み(修飾活性)を確認し、②修飾アミノ酸を認識する特異的抗体を作製しドットブロットおよびウェスタンブロットによる検出を行った。①において、種々の細胞由来抽出液から、同定した翻訳後修飾をヒストンタンパク質をはじめいくつかのタンパク質に付加する活性を見出すことに成功した。この結果から本年度に同定した新規翻訳後修飾は細胞内において酵素的に生じているものであることが明らかとなった。さらに、②において、新規翻訳後修飾を付加したアミノ酸の化学合成に成功し、これを認識するパン抗体の作製を行った結果、特異的に目的の翻訳後修飾のみを認識する抗体を得ることに成功した。新規翻訳後修飾を特異的に認識可能な抗体の作製に成功したことは今後の解析にとって非常に有意義であり、翻訳後修飾研究において世界的にもリードしていると考えている。今後は、この抗体を用いて細胞抽出液を用いたウェスタンブロット、免疫染色等を施行し、同定した翻訳後修飾が実際に細胞内にいおいて存在していることを検証したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新規翻訳後修飾を同定し、その特異的抗体を作製するという当該年度の研究予定通りの実験を行い、さらにその目標を達成することができたため、おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の申請通りの予定にて推進する。具体的には前年度に作製した新規翻訳後修飾を特異的に認識する抗体を用いてプロテオミクス解析を行い、このような修飾を受けるタンパク質群を網羅的に同定することを試みる。これにより、同定された新規翻訳後修飾がどのような生理的意義をもつのかを同定された因子群から類推することが可能となると考えられる。また、さらなる未知修飾の同定も同時並行して試みるつもりである。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度の研究費としては当初の申請通りに使用する予定である。プロテオミクス解析のために大量に必要となる細胞抽出液を調製するための経費として消耗品にかかる経費を最も大きい割合で申請している。また、抗体作製やペプチドの受託合成にかかる費用もここに含まれている。さらに、研究成果発表、情報収集に必要最低限の旅費と、論文投稿にかかる費用をその他の経費として計上している。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] JMJD5, a Jumonji C (JmjC) domain-containing protein, negatively regulates osteoclastogenesis by facilitating NFATc1 protein degradation.2012
Author(s)
Youn MY, Yokoyama A, Fujiyama-Nakamura S, Ohtake F, Minehata K, Yasuda H, Suzuki T, Kato S, Imai Y.
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Journal Title
J Biol Chem.
Volume: 287(16)
Pages: 12994-13004
DOI
Peer Reviewed
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