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2013 Fiscal Year Annual Research Report

災害前後に計測された航空レーザー測量データを利用した山地斜面の崩壊危険個所の特定

Research Project

Project/Area Number 24658146
Research InstitutionForestry and Forest Products Research Institute

Principal Investigator

村上 亘  独立行政法人森林総合研究所, 水土保全研究領域, 主任研究員 (10353880)

Keywords岩手宮城内陸地震 / 航空レーザー測量 / 斜面変形 / 亀裂 / 崩壊
Research Abstract

2008年6月18日に発生した岩手宮城内陸地震前後に複数回計測された航空レーザー測量(LiDAR)データから、陰影図、等高線図および断面図をそれぞれ作成した。断面図以外の作成した図はArcGIS上で重ね合わせ、比較することで斜面に変形が認められる箇所を抽出した。抽出した変形が認められる斜面については、その有無を現地で確認したところ、すでに崩壊が発生している箇所も見られたが、亀裂等の斜面の変形のみで崩壊に至っていない箇所が複数、認められた。これまでに亀裂が確認された斜面において土質調査を行い、亀裂が確認されていない斜面の状況と比較した。その結果、亀裂が発生している斜面では簡易貫入試験および土質断面調査から、N値が20以下の風化した層が厚く存在するとともに、N値が10以下の脆弱な層が風化が進んだ層内で形成されていることが確認され、相対的に崩壊が発生しやすくなっていることが推測された。また、調査地周辺のAMeDAS雨量データから土壌雨量指数および確率降雨を算出したところ、2008年の岩手・宮城内陸地震発生から地震後に崩壊の発生が確認された3か月間の雨量では崩壊が発生する可能性は低いという結果となり、地震によって地盤が脆弱化したために崩壊が発生したことが明らかとなった。得られた結果のうち、道路等への影響が判断された崩壊危険個所については関係する部署に場所と現在どのような状況となっているのかを伝え、対応をお願いした。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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