2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24658176
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Research Institution | Nippon Veterinary and Life Science University |
Principal Investigator |
倉田 修 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 准教授 (90277666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中易 千早 独立行政法人水産総合研究センター, その他部局等, その他 (00311225) [Withdrawn]
岡内 正典 独立行政法人水産総合研究センター, その他部局等, 研究員 (40372023)
尾崎 照遵 独立行政法人水産総合研究センター, その他部局等, 研究員 (40416045)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 細胞・組織 / 免疫学 / 発生・分化 / 移植 / 造血 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度、標準親魚の死亡および代替親魚で作出した仔魚における高頻度の奇形発生率への対策として、生体を用いない解析法(YS-1ヒラメの腎臓を用いた器官培養法)を検討した。移植細胞は、2週間後も生存していたが、多数の細胞の注入が困難であり、細胞分化の解析には不向きであることを確認した。生体への移植が必須となったことから、異系統間の移植を可能にするために、免疫系発達前の孵化仔魚に対する顕微移植法を確立した。各ヒラメ発達ステージを用いた試験から、発達ステージG~Hの変態後期に、造血組織である腎臓内へ、細胞の顕微注入が安定して行えることを確認した。本手法により移植された細胞は、移植1週間後も腎臓内に認められ、拒絶反応が生じていないことを示した。このことから、本手法は今後のヒラメ造血細胞分化の解析に有用であることを確認した。移植細胞の追跡のための蛍光発現ベクターとして、新たにCAGプロモーターを用いたEGFP発現ベクターを導入した。本ベクターは、昨年度構築したヒラメEF-1αプロモーターに比べ発現量が格段に高く、多数のYS-1 HPCを蛍光発現させられることが期待できる。依然として、蛍光発現YS-1 HPCの増殖が困難となっているが、本ベクターを用いたトランスフェクション条件を引き続き検討することで、生体内での細胞分化解析が可能になるであろう。
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Research Products
(2 results)