2014 Fiscal Year Annual Research Report
オンライン制御泥土脱水・乾燥システムを利用した新土質・土壌材料の開発
Project/Area Number |
24658204
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
西村 伸一 岡山大学, その他の研究科, 教授 (30198501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤澤 和謙 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (30510218)
村上 賢治 石川県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40200266)
珠玖 隆行 岡山大学, その他の研究科, 助教 (70625053)
後藤 丹十郎 岡山大学, その他の研究科, 教授 (40195938)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 底泥 / 乾燥処理 / 石灰改良 / 一軸圧縮強度 / 植栽土壌 / 土壌改良 / 液性限界 / 肥料分 |
Outline of Annual Research Achievements |
1) 湖沼およびため池底泥の地盤材料としての改質試験 底泥に乾燥履歴を与えた場合の地盤材料としての強度特性を調べた.改質材としては,生石灰を考えた.資材としては,比較的有機分の少ない児島湖底と強熱原料が20%程度のため池底泥を比較のために選んだ.乾燥温度して,100℃と200℃を設定した.どちらの材料も,乾燥によって液性限界が大きく減少することが明かとなった.ただし,乾燥温度の高い方が,液性限界の減少量は大きく,また,強熱原料の大きいため池底泥の方が,その影響を強く受ける結果となった.石灰によって改質した試料ついて,一軸圧縮試験を実施して,強度特性を確かめた.その結果,乾燥温度の高い試料ほど,少ない水量での石灰の練り混ぜが可能となり,より強度を発揮できることが明らかとなった. (2) 湖沼およびため池底泥を用いた植栽土壌として利用実験 栽培植物としては,コマツナ,ホウレンソウ,パンジー,ハボタンを選び,それぞれ,ピート,パーライトを母材とし,これに底泥を10%, 20%, 30%混ぜて供試土とした.結果,ハボタンは,非常に環境に順応し,底泥の混合率と底泥の乾燥温度に関係なく生育状況が良かった.パンジーは,底泥の混合率が大きいと発育に悪影響が出た.コマツナとホウレンソウでは,底泥を混合しない土壌では,養分不足で,生育が悪いことから,底泥の肥料分が有効に使用されていることが実証された.また,ホウレンソウの場合,100℃で乾燥した場合に生育が促進された.
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