2014 Fiscal Year Annual Research Report
知的環境認識型ワイヤレスネットワークを用いた害獣検知と出没予測
Project/Area Number |
24658218
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
杉浦 彰彦 静岡大学, 情報学研究科, 教授 (40235867)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | WPAN / 環境認識 / 位置推定 / 知的 / 予測 / 獣害 / 猿 |
Outline of Annual Research Achievements |
収集した猿の位置情報や環境要因を精査し、SVM学習アルゴリズムを適用して出没予測を行った。既存測定点で、これまで測定した電波強度から距離推定を行い、距離の変化を測定することで、出没の推定を行った。ここでは集落(測定点)に近い出没と、集落から離れた場所での出没を区別して、それぞれの出没傾向について分析を行った。 出没時の天候、気温、時間、曜日、季節など特性を分析し、SVMの学習データとして入力し予測を試みた。2年間の観測データをもとに、一定の条件下で実験を行った結果、同じ月の出没データを学習データとして利用した場合には30%程度の正解率が得られるものの、年度の異なる学習データを用いた場合には正解率が半分程度に落ちてしまうことがわかった。初年度と2年目の出没状況を比較したところ、出没の累計に大きな差があることがわかり分析を進めたところ、データを収集した2年間の、山間部における猿のエサ(木の実など)の豊凶作が影響していることが確認された。また、同様に冬場の気温の差も出没を左右する要因であることが確認された。
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