2013 Fiscal Year Annual Research Report
超高効率ジーンターゲティングを可能にするヒト遺伝子の網羅的探索と応用
Project/Area Number |
24659035
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
足立 典隆 横浜市立大学, 生命ナノシステム科学研究科(八景キャンパス), 教授 (30264675)
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Keywords | ジーンターゲティング / FACS解析 |
Research Abstract |
本研究代表者はこれまで、動物細胞のゲノム改変に関する研究を幅広く行ってきた。ごく最近、ある種のヒト細胞株において 25-100%という高い効率で標的遺伝子破壊(ジーンターゲティング)が可能であることを見いだした。この技術革新は、従来のコロニー形成法に依らないターゲティングのモニタリングが可能になったことを意味する。本研究では、この独自の系とsiRNAライブラリーを利用することで、ヒト細胞のジーンターゲティングを制御する因子をハイスループットに探索するとともに、得られた成果をヒト幹細胞や初代細胞のゲノム改変技術に応用していくことを目標とする。そこでまず、2つの蛍光タンパク質マーカー遺伝子(eGFP/tdTomato)をもつターゲティングベクターをヒトNalm-6細胞に導入し、FACS解析により組換え頻度とターゲティング効率に関する定量的なアッセイを行った。初期スクリーニングにはHPRT遺伝子座を利用した。次に、組換え頻度に影響を及ぼす因子を網羅的に解析することを目的とし、種々のsiRNAをターゲティングベクターと共導入し、効果の検討を行った。いくつかの候補siRNAが得られたため、今後さらに検討を進めていきたい。一方、内在性の遺伝子の発現パターンを人為的に変化させる手法の開発にも取り組み、相同組換えに関与する複数のタンパク質を強制発現させるための系の構築を行った。ランダム挿入頻度を大きく変化させる遺伝子を見いだすことができた。
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Research Products
(2 results)