2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24659089
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
横山 尚彦 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70191525)
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Keywords | 繊毛 / カルシウム / シグナル |
Research Abstract |
カルシウム検出のためのCameleon およびカルシウム流入誘導のためのchannel-rhodopsinを繊毛に局在させるために、複数の繊毛局在シグナルをそれぞれN-端とC-端に結合させた。繊毛局在シグナルとしては、fibrocystin C-末、Arl13B, nphp3-N末を用いた。 YC3.6 (Cameleon) はCFP-YFPが繋がったコンストラクトであり、C-末に繊毛局在シグナルを結合させた時に、繊毛に局在したのは、N-末にpalmitoylation site を結合させたArl13Bのみであった。Nphp3-N末200アミノ酸を結合したYC3.6コンストラクトでも繊毛局在を認めた.Channel-rhdopsin に関してC-末にArl13bを結合させたコンストラクトが繊毛局在を示した。また、channel-rhodopsinはfibrocystin C-末を結合させたコンストラクトも繊毛局在を示した. Channel-rhodopsinは膜貫通蛋白であるのに対して、cameleonは細胞質蛋白である。Arl13B結合においてchannel-rhodopsin は繊毛局在を示したのに対して、YC3.6はpalmitoylation site をさらに結合させなければ繊毛への移行を観察出来なかった。palmitoylation 化は結合したパルミチン酸が膜に挿入されると考えられる。従って、繊毛蛋白が繊毛へ行く条件の一つには、膜と相互作用が必要であることが考えられる。また、nphp3の第2アミノ酸を変化させmyristoylation の代わりにpalmitoylation化をさせた場合、繊毛局在能を失った。 光刺激によるカルシウム流入を誘導するために、channel-rhodopsinを導入した細胞に蛍光にて光刺激を行ったが、残念ながらカルシウムの流入は認められなかった。Channel-rhodopsinを利用してカルシウム流入をさせるためには、初期のカルシウム流入を増幅する機構が必要と思われる。
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Research Products
(7 results)