2012 Fiscal Year Research-status Report
生体内単一ニューロン記録法による概日リズム発現の神経回路解析
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24659109
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
八木田 和弘 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90324920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井之川 仁 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40285250)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 概日リズム / 視交叉上核 / 単一ニューロン記録 / 電気活動 |
Research Abstract |
概日リズムの乱れは、様々な疾患や健康障害の発症リスクとなることが明らかになってきている。つまり、概日リズムの乱れを修正するリセットのメカニズムは、心身の健康維持に重要な役割を果たしている。 概日リズムの最も強いリセット因子は「光」であるが、概日リズムの中枢である視交叉上核内には網膜から直接入力を受けるニューロンと、受けないニューロンが混在している。しかし、これらの機能分担と情報伝達・統合の仕組みはほとんど分かっていない。本研究課題では、生きたラットから、視交叉上核(SCN)の単一ニューロンから電気活動を記録し、光照射時における視交叉上核における中枢時計の情報統合過程とリセットの仕組みを解明する事を目的としている。 24年度は、視交叉上核における単一ニューロンからの電気活動の記録およびトレーサー注入の条件検討を行った。その結果、非常に難しいと思われた単一ニューロンからの記録および光照射時の反応をとらえることが、確率は低いながら可能であることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りに実験が進んでおり、そのうちいくつかの実験で既に新たな知見を得ており、論文等の成果も期待できる状況となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
おおむね当初の計画通りに進行しており、このままの進行で問題ないと考える。生きたラットの視交叉上核からJaxta-cellular法で単一ニューロン活動を記録し、トレーサーを導入することは非常に困難であると考えられたが、それが実現できたため、今後はさらに検討を進めていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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