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2012 Fiscal Year Research-status Report

mRNAスプライシングの異常が組織特異的疾患を引き起こすメカニズムの解析

Research Project

Project/Area Number 24659129
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

甲斐田 大輔  富山大学, 先端ライフサイエンス拠点, 特命助教 (60415122)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2014-03-31
Keywords組織特異的疾患 / スプライシング
Research Abstract

スプライシング反応を司るスプライソソームは、U1, U2, U4, U5, U6 snRNAと約200個のタンパク質からなる高分子複合体である。これらsnRNAの量比は様々な組織において異なっていることが知られており、この違いが組織特異的なスプライシングパターンの違いを生み出していることを示唆する報告もある。我々は現在までに、様々な組織由来の細胞内でのスプライソソームの構成因子であるsnRNA量比の測定を行なった。HeLa細胞を標準とすると、いくつかの細胞では、これらのsnRNAのうちU1 snRNAの量が少ないことが明らかとなった。また、これらの細胞中でアンチセンスオリゴを用いて、それぞれ個別のsnRNAをノックダウンし、その際の細胞生存率も測定した。
また、マウスNIH3T3-L1細胞は、適切な条件化で培養することにより、脂肪細胞へと分化することが知られている。我々は、分化前後のsnRNAの量比の比較も行ない、いくつかのsnRNA量が分化に伴い変化していることが明らかとなった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究計画の通り、様々な細胞/組織におけるsnRNAの量と、その阻害レベル、細胞の生存率などの関係を検討することができた。予定していた次世代シークエンサーを用いたスプライシングパターンの変化の解析を行なうことができなかったが、当初予定になかったマウスNIH3T3-L1の分化前後のsnRNA量比を測定することができたため、おおよそ順調に進展していると考えている。

Strategy for Future Research Activity

今後は、今年度中に得られた結果をもとに、様々な組織においてスプライシング異常の影響を受けやすい遺伝子の探索を行なう予定である。具体的には、スプライシング異常の影響を受けやすい細胞株を解析の対象として、次世代シークエンサーを用いスプライシング変化を引き起こしている遺伝子の特定も行なう。また、マウス3T3-L1細胞を用いることにより、より生理的な条件で起こるsnRNAの量比の変化とスプライシングパターンの変化を解析して行く予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

該当なし

URL: 

Published: 2014-07-24  

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