2013 Fiscal Year Annual Research Report
mRNAスプライシングの異常が組織特異的疾患を引き起こすメカニズムの解析
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24659129
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
甲斐田 大輔 富山大学, 先端ライフサイエンス拠点, 特命助教 (60415122)
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Keywords | mRNAスプライシング / snRNA / 組織特異的遺伝子発現 |
Research Abstract |
スプライシング反応を司るスプライソソームは、U1, U2, U4, U5, U6 snRNAと約200個のタンパク質からなる高分子複合体である。これらsnRNAの量比は様々な組織において異なっていることが知られており、この違いが組織特異的なスプライシングパターンの違いを生み出していることを示唆する報告もある。 マウスNIH3T3-L1細胞は、適切な条件化で培養することにより、脂肪細胞へと分化することが知られている。我々は、分化前後のsnRNAの量比の比較を行ない、分化の初期段階においてU1 snRNAとU4 snRNAが顕著に増加していることを明らかにした。また、HeLaなどの他の細胞と比較し、NIH3T3-L1細胞はU2 snRNAの阻害に対して高い感受性を示すことも明らかとなった。
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