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2012 Fiscal Year Research-status Report

癌患者自身の膜小胞体エキソソームを用いた新規癌治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 24659166
Research InstitutionTokyo Medical University

Principal Investigator

仲矢 丈雄  東京医科大学, 医学部, 助教 (80512277)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 黒田 雅彦  東京医科大学, 医学部, 教授 (80251304)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2014-03-31
Keywordsエキソソーム / microRNA / T細胞 / がん / がん治療開発
Research Abstract

本研究は、患者血液を採取し、患者の体外でT細胞を増殖させてそのT細胞の産生するヒトエキソソームを精製する。このように体外で増やしたエキソソームに癌を抑制するmicroRNAを内包させて、そのエキソソームの表面を、癌細胞にとりこまれやすくするようにペプチドで加工して、体内に導入しそれががんを抑制するようにするという治療法の開発を目的にしている。
申請者らは、ヒト血液から効率よくT細胞を増殖させて、そのT細胞からエキソソームを効率よく回収する技術を確立した。具体的には、ヒト血液を抗CD3抗体とIL-2で刺激を行うことで効率よく増殖させる過程で得られた培養上清からエキソソームを大量に回収する方法を検討た。また、エキソソームは、それまでタンパク量を測定することで定量していたが、エキソソームの表面抗原を用いたサンドイッチELISA法について検討し、正確に定量する技術を開発し、エキソソームの定量に役立てている。
エキソソームが癌細胞にとりこまれやすくするように、表面に特異的にエキソソームを加工するということを計画している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

ヒト血液を採血し、体外で効率よく培養し、そこからエキソソームを効率よく回収するという基本技術はほぼ基礎固めを行った。また、サンドイッチELISAによるエキソソームの定量法の開発により、従来に比べてより正確にエキソソームを定量できる方法も確立されている。このようにエキソソームの産生過程では研究が進んでいる。一方、エキソソームの表面を加工してそれらが癌細胞に効率よく取り込まれる方法、癌細胞の内部に癌を抑制するmicroRNAを内包させる方法についてはまだ研究・開発が十分に進んでおらず、本年度以降はこれらの開発を重点的に行う予定である。

Strategy for Future Research Activity

上記に記したように、エキソソームの表面を加工してそれらが癌細胞に効率よく取り込まれる方法、癌細胞の内部に癌を抑制するmicroRNAを内包させる方法の開発を行っていく予定である。
具体的には、表面を加工したエキソソームがマウスに移植した癌細胞に効率よく取り込まれているかどうかについてなど研究開発を進めていく。また、microRNAをエキソソームに内包させることに関しては、エレクトロポーレーションにより直接microRNAをエキソソーム内部に導入する、あるいはT細胞にベクターを導入して目的のmicroRNAを発現させてそのエキソソームを回収するという方法などについて引き続き研究を推進していく。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

上記のように、エキソソームの表面を加工してそれらが癌細胞に効率よく取り込まれる方法、癌細胞の内部に癌を抑制するmicroRNAを内包させる方法の開発に使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Book (1 results)

  • [Book] 化学2012

    • Author(s)
      仲矢丈雄,黒田雅彦,大木忠明
    • Total Pages
      5
    • Publisher
      化学同人

URL: 

Published: 2014-07-24  

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