2013 Fiscal Year Annual Research Report
癌患者自身の膜小胞体エキソソームを用いた新規癌治療法の開発
Project/Area Number |
24659166
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
仲矢 丈雄 東京医科大学, 医学部, 助教 (80512277)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 雅彦 東京医科大学, 医学部, 教授 (80251304)
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Keywords | エキソソーム / 腫瘍抑制 |
Research Abstract |
ヒト血液のT細胞を効率的に培養し、その培養上清からT細胞が産生するエキソソームを効率的に回収する方法について検討した。T細胞の産生するエキソソームの表面に発現する分子に対する抗体を用いて、エキソソームの量をより正確に定量できるELISA法の開発を行った。さらに、エキソソームに、がん特異的に結合する分子を発現させ、がん細胞特にがん幹細胞を標的とするエクソソームの作製を検討した。さらに、HBV由来の表面マーカーにより、肝細胞特異的にエキソソームをとりこませる技術の検討を行った。エキソソーム表面に発現するテトラスパニンを用いることで、特異的にEGFR(多くのがんで高発現)発現細胞にエキソソームを導入する手法の開発を行った。また、ヒト肺がん培養細胞株、ユーイング肉腫細胞株を移植したRAGマウスに、HEK293T細胞より作製したmiR-34a、EWS-Fli-1 siRNA含有エクソソームを全身投与することによる腫瘍増殖抑制効果を検証した。また、Luciferaseを全身に発現するマウスに、Luciferase siRNAを含有したエクソソームを投与することによる、各臓器でのLuciferaseの発現抑制効果を検証した。
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