2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24659220
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
馬場 義裕 大阪大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (20415269)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | B細胞分化 / クロマチン動態変換 |
Research Abstract |
末梢B細胞はプラズマ細胞へと分化し、抗体を分泌することにより液性免疫の役割を担うが、その分化を制御する遺伝子発現メカニズムは未解明である。分化に決定的な因子を検索するには、既に発現している遺伝子の検出だけでなく、発現前の状態、つまり遺伝子発現のプログラムを理解する必要がある。そこで、本応募課題では、プラズマ細胞分化を規定する複数の遺伝子発現を「群」としてとらえ、分化に先立つ遺伝子発現の仕組みを多階層的に解明することを目的とする。具体的には、 ①染色体近接現象 ②H3ヒストンバリアントの取り込み ③mRNA発現の網羅的解析 という全く新しい視点からアプローチする。 当該年度は、②H3ヒストンバリアントの分化に伴う取り込みパターン変化を網羅的に解析した。③mRNA発現の網羅的解析をmRNA-Seqを用いて行なった。また、これらの際には、プラズマ細胞分化障害がみられる遺伝子のノックアウトマウス由来のB細胞を用いることにより、分化依存的な仕組みを検討しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大きな問題もなく、当初の計画通りに研究を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
上記目的の②、③のデータ解析を行ない、遺伝子発現とH3バリアントの取り込みを比較検討し、分化にともなう遺伝子発現機構を明らかにする。加えて、ヒストン修飾の網羅的解析を行い、データの意義を深く考察する。さらに、目的①のサンプル調整、網羅的解析に取りかかる予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験材料であるマウス、細胞調整に用いる試薬、次世代シークエンス費用、機能解析にもちいる生化学、分子生物学的消耗品に研究費をあてる。また、研究成果発表のための出張費も計上した。
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