2013 Fiscal Year Research-status Report
医療訴訟事例の専門職連携教育における教職員に対する能力開発教材活用可能性の検討
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24659233
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小河 祥子 千葉大学, 看護学研究科, 特任講師 (50612199)
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Keywords | 専門職連携 / 医療訴訟 / 問題解決型教材 |
Research Abstract |
平成25年度では、医療訴訟事例、特に薬剤に関する訴訟事例を基に、問題解決型教材(シナリオ、グループワークシート、ファシリテーションガイド)の試作版を作成した。その後、試作版教材を用いて、研究協力者6名を募り、模擬演習を行い、模擬演習及び試作版問題解決型教材についての評価を行った。 試作版問題解決型教材について、教材のコンセプトと構成(シナリオ構成、グループワークの構成)については高い評価を得られたが、ファシリテーション方法については試作版ガイドの内容では実際の演習を支援しにくい場面もあり、ガイドだけでなく事前の説明会(Faculty Development)も必要との意見が挙げられた。 試作版教材についても、それぞれの専門職の視点で問題を捉えそれを専門職連携に活かすためには、単に時系列で事象を追うことでは不十分との指摘を得た。これらの評価、指摘を踏まえ、試作版教材のシナリオ構成の変更とファシリテーションガイドの修正を行った。 平成26年度では、この修正版問題解決型教材(修正版シナリオ、ワークシート、ファシリテーションガイド)を用いて、実際の専門職者研修での試用に向けて再度模擬演習を行い、教材内容を確定する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
模擬演習実施に際し、実施スケジュールについて研究協力者間の調整が困難であったため、計画時より模擬演習実施が遅れてしまった。しかしながら、模擬演習実施から試作版教材までの評価は出来たため、次年度における研究実施計画には大きな支障はないと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度では前年度の模擬演習実施時の評価を受け、修正版の問題解決型教材を用いて、本研究の対象者である医療専門職者に向けた研修を実施、再評価を行い、修正版から確定版へ本問題解決型教材を完成させる。また、そのプロセスと成果について、学会発表及び論文化する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初計画していた、医療専門職者対象の研修会の実施、問題解決型教材の内容確定とその成果の発表、成果物の作成(論文や報告書印刷等)、が、研究計画遅延のため実施出来ず、予定していた経費を支出出来なかったため。 平成26年度では、上記の示した計画(研修会の開催、問題解決型確定版の作成、学会発表、論文発表、成果物の作成)を実施し、次年度使用額はそれに充てるものとする。
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