2013 Fiscal Year Annual Research Report
7T超高磁場MRIを応用した消化器癌切除標本の3D実体顕微鏡の開発
Project/Area Number |
24659283
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
前沢 千早 岩手医科大学, 医学部, 教授 (10326647)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 俊美 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (40254784)
佐々木 真理 岩手医科大学, 医学部, 教授 (80205864)
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Keywords | 臨床病理 / MRI / 高鉄ジアミン染色 / LST / 大腸癌 |
Research Abstract |
消化器癌の①摘出標本における断端・深達度評価、ならびに②分子標的治療薬bevacizumab(アバスチン)の腫瘍新生血管に対する治療効果判定を目的として、7T超高磁場MRIによる消化管病変撮像法の開発を目指す。研究期間内に開発するのは、常磁性体を使う二つの撮像法である。1)酸化鉄(III)浸透法による粘膜ムチン強調撮像法。2)Gd(ガトリニュウム)含有ポリアミドアミンデンドロン脂質を用いた、腫瘍および腫瘍新生血管の造影法。 酸化鉄(III)浸透法による粘膜ムチン強調撮像法に関しては、最小病変は50マイクロメータの微小病変を確認でき、腫瘍の側方進展を明確に決定できた。深部方向への浸潤はT2画像で評価し、筋層浸潤はある程度明確化可能であった。高鉄ジアミン染色液を用いた浸透染色と高磁場MRIを組み合わせることで、腫瘍細胞の側方進展の明確化が可能であった。本法は従来の病理検査手法を用いることなく、短時間に粘膜切除標本の腫瘍範囲の特定が可能で優れた方法であった。Gd含有ポリアミドアミンデンドロン脂質を用いた腫瘍および腫瘍新生血管の造影法は、大腸癌培養細胞株HT29を用いたxenograftを用いて皮下腫瘍の条件検討を開始した。xenograftの新生腫瘍血管は200~100マイクロメーターまでは影出可能であったが、bevacizumabの抗腫瘍効果に関しては組織学的評価と画像上の腫瘍に侵入する血管密度の間には相関は認められなかった。7T超高磁場MRIによる新生腫瘍血管への抗体療法の評価は現段階で実用可能な方法とは認められなかった。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] A somatic mutation of the KEAP1 gene in malignant melanoma is involved in aberrant NRF2 activation and an increase in intrinsic drug resistance.2014
Author(s)
Miura S, Shibazaki M, Kasai S, Yasuhira S, Watanabe A, Inoue T, Kageshita Y, Tsunoda K, Takahashi K, Akasaka T, Masuda T, Maesawa C.
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Journal Title
J Invest Dermatol
Volume: 134(2)
Pages: 553-556
DOI
Peer Reviewed
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