2013 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトの体内で増殖不可能なヒトサイトメガロウイルスワクチンの作成
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24659309
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
磯村 寛樹 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20294415)
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Keywords | サイトメガロウイルス |
Research Abstract |
1. DISCワクチンの安全性の検討 DISCワクチンがどうしてDNA複製が進行するにも関わらず、後期遺伝子は発現しないのか、その分子基盤は依然明らかでない。そこで、UL79, 87, 及び95が感染細胞内でそれぞれ、相互作用し、複合体を形成しているかどうか検討した。これまでに作成したUL79, 87, 及び95にflag, myc, 及びHA エピトープをin frameに挿入したTowne株由来の 組換えHCMV BAC DNAにUL79, 87,あるいは95を欠損した組換えウイルスをすでに私達が確立した方法を用いて作成した。UL79, 87, 及び95は核内でウイルス複製の場 “Replication compartments (RCs)”にリクルートされることを既に見いだしているため、それぞれの因子を欠損した組換えウイルスで他の2つの因子がRCsにリクルートされるかどうかを検討した。その結果、UL87と95がRCsにリクルートされるためにはUL79が必須であることがわかった。そこで、DISCワクチンは生ワクチンと比較しても安全性が高く、免疫不全のヒトでも使用可能であると考えられるが、その中でもUL79欠損のDISCワクチンが最も安全性が高いのではないかと考えられた。 2.DISCワクチンの安全性の検討-DISCワクチン株は宿主ストレス応答を惹起するのか。 私達はこれまでにHCMVが感染許容細胞であるHFF細胞に感染すると宿主細胞にProcessing bodiesが大量に形成されることを明らかにしてきた(Seto E et al., Virology in press)。
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Research Products
(1 results)