2012 Fiscal Year Research-status Report
健康診断受診後の受療行動が予後に与える影響の解明、傾向性スコアを用いた検討
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24659315
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
寳澤 篤 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 教授 (00432302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成松 宏人 山形大学, 医学部, 准教授 (50524419)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 公衆衛生 / Propensity score |
Research Abstract |
健康診査(健診)受診により、異常を指摘されても治療を開始しない地域住民は多く、早期に健康行動を変えさせる必要性があると考えられる。しかし、健診受診後の健康行動が将来の疾病発症に及ぼす影響についての直接的なエビデンスはまだない。本研究では、健診で異常を指摘された翌年に治療を開始していたか否かが循環器疾患発症等に影響を与えているかどうかについて検討を行う。また、現在収集中のコホート研究対象者に対し、健診1年後の健康行動調査を実施し、健診で異常を指摘された翌年における健康行動が予後に与える影響について大規模に検証を可能とする体制作りを完了するとともに、受診後1年後の健康行動を規定する要因を心理社会的要因も含めて解明し、異常指摘時の受診勧奨につなげる方策を提唱する。 上記の目的を達成するために、山形大学グローバルCOEで収集中のコホート研究対象者(山形拡大コホート)のうち未治療の高血圧・糖尿病・高脂血症を指摘された者に対し、健診1年後の健康行動調査を実施した。山形分子疫学コホート研究対象者のうち平成21-23年度にリクルートした8705名に対し、調査票を郵送した。調査項目としては、高血圧・糖尿病・高脂血症それぞれについて指摘の有無並びに指摘ありの場合の治療状況について確認を行った。その結果、3251名から回答を得た。現在、ベースライン時に未治療高血圧・未治療糖尿病・未治療高脂血症を指摘されている者についてその後の治療状況を確認作業を行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度は山形分子疫学コホート研究の1年後行動調査を実施した。データベース作成も順調に進捗しており、おおむね順調に進捗していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に引き続き、平成24年度健診受診者に対し健診受診1年後のアンケート調査を実施予定である。 また、高畠コホートに関する発症登録も進めていく予定となっている。 また、データベースの構築を進め、解析を実施していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
調査票の郵送による追跡調査、高畠コホートにおける疾患の発症登録に対し予算を使用する予定である。
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