2012 Fiscal Year Research-status Report
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24659321
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
大平 哲也 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50448031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 良匡 筑波大学, 医学医療系, 講師 (20375504)
北村 明彦 財団法人大阪府保健医療財団大阪がん循環器病予防センター(予防推進部・循環器病予防, その他部局等, その他 (80450922)
今野 弘規 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90450923)
江口 依里 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60635118)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 脳内出血 / トレンド / 病型 / 危険因子 / 高血圧 / 低コレステロール / 飲酒 / 前向き研究 |
Research Abstract |
【目的】わが国の脳出血は高血圧対策によって減少したが、近年その減少傾向が鈍化してきた。また、同じ脳内出血でも穿通枝系とそれ以外の出血では危険因子が異なる可能性があることが欧米で指摘されてきた。そこで、わが国の脳出血の発症推移及びその危険因子を部位別に検討することを目的とした。 【対象と方法】対象は秋田、茨城、大阪の地域住民で、それぞれの地域で1985年以降の脳出血の発症登録を行うとともに、1985~94年に健診を受診した40-69歳男女9,086人を危険因子の分析対象とした。2008年までに発症した脳出血について、穿通枝系、橋、間脳領域(深部脳内出血)とそれ以外の大脳皮質下及び小脳出血とに分けて、推移及び危険因子の検討を行った。 【結果】経年的に発症頻度を確認すると、深部脳内出血は減少傾向であったが、大脳皮質下・小脳出血は横ばいだった。健診結果と脳内出血との関連を検討した結果、収縮期血圧高値、心電図ST-T異常、多量飲酒(2合以上/日)はそれぞれ深部脳内出血発症のリスクの上昇と関連していた。一方、血清総コレステロール低値(160mg/dL未満)は高値(220mg/dL以上)に比べて脳内出血発症の危険度が高く、特にその関連は大脳皮質下・小脳出血において強くみられた。糖尿病、喫煙と脳内出血の発症との有意な関連はみられなかった。 【結論】深部脳内出血については、これまで報告されている通り、血圧管理、多量飲酒を避けることがその予防に有用と考えられる。特に高血圧があり、かつ心電図ST-T異常がある人については、深部脳内出血の危険度が高いため、生活習慣に気をつけて定期的に医療機関を受診し高血圧を管理してもらう必要がある。大脳皮質下・小脳出血についてはコレステロール低値が関連していた。しかしながら、今回の検討では発症数が31人のみの検討であることから、例数を増やした上で再検討する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
【研究1】脳出血の病型別の性・年齢調整発症率の推移についての研究:現在、2008年までの脳出血の病型別発症登録が終了しており、そこまでの脳出血の病型別の発症推移について解析が終了した。現在、2010年までの発症登録を進めている。 【研究2】脳出血の病型別の危険因子の検討:現在前向き研究による解析が2008年発症分まで終了した。今後、2010年までの発症データを加えた上で、前向き研究及びNested Case-Control Studyを実施する。
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Strategy for Future Research Activity |
【研究1】脳出血の病型別の性・年齢調整発症率の推移についての研究:前年度に引き続き2010年までの脳出血の病型別発症登録を実施するとともに、1985年~2010年までの脳出血の病型別発症率の推移を検討する。 【研究2】脳出血の病型別の危険因子の検討:2010年までの発症データを加えた上で、前向きに病型別の危険因子を検討するとともに、症例数を多くした上で検討するために1985~2010年までの脳出血発症者と性、年齢、地域をマッチさせたコントロールを用いたNested Case-Control Studyを実施する。 以上の解析を実施した結果を、国際学会及び国際学会誌等で発表する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
【国内旅費】学会発表、資料収集のための旅費・宿泊代・日当。現地調査のため、秋田県I町10日間、茨城県C市K地区10日間、大阪府Y市10日間の旅費・宿泊代・日当。研究打ち合わせ会議のための交通費。 【海外旅費】学会発表(米国)のための旅費・宿泊代・日当。 【謝金】脳出血の発症登録データの入力への謝金。 【その他】宅急便、データ管理用ファイル、USB等
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Research Products
(3 results)