2013 Fiscal Year Annual Research Report
わが国における健康リスクの先見的モニタリング・レポートシステムの恒常的あり方
Project/Area Number |
24659322
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
原田 規章 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70116747)
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Keywords | 健康リスク / モニタリング / レポート / 公衆衛生 / 先見性 |
Research Abstract |
欧米諸国に比べてわが国では予防対応が大きく出遅れたアスベスト問題や近年の食品危機管理問題を端緒として、既知で未解決の健康リスク、新たに発生しつつある健康リスク、さらに将来の潜在的な健康リスクに対し、先見的に情報を収集・整理し、迅速に当該領域の研究の推進および社会への情報発信、行政等への政策提言につなげることの重要性が指摘されている。本研究では日本公衆衛生学会での委員会取り組みにおいて、特に学会HPを活用したモニタリング・レポートシステムの確立と試行による経験の蓄積、さらに関連する国内外の情報収集・分析から、わが国における行政機関を含めたシステムのあり方を示すことを目的とした。 24年10月に山口市で開催した第71回日本公衆衛生学会総会では、健康リスクへの先見的対応と公衆衛生の課題をメインテーマに設定し、これまでに検討してきた、健康格差、自殺対策、行政統計リンケージ、食品危機管理、非正規雇用、東日本大震災、福島原発放射線問題などを含めた企画を多数設定し議論を深めた。前年度に訪問・情報収集した、本領域に進んだ経験を有する米国CDC(アトランタ)での知見は関係者で議論し取り纏め、日本公衆衛生雑誌に投稿し、日本医学会におけるJapanCDC設立に関する提言作業に反映した。わが国における潜在的な健康リスクに関する情報収集のために、国内の公衆衛生に関する地方会の抄録集の収集・分析、日本公衆衛生学会における認定専門家の協力・活用のシステム化を進めた。
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Research Products
(1 results)