2012 Fiscal Year Annual Research Report
チェルノブイリ後の欧州の内部被曝管理の応用による放射線被曝情報管理の標準化の拡張
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24659326
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Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
奥 真也 公立大学法人会津大学, コンピュータ理工学部, 教授 (60301107)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 放射性物質 / 被ばく管理 / 内部被ばく |
Research Abstract |
チェルノブイリ後の欧州において用いられた内部被曝管理ソフトウェアCORPOREを応用し、日本の福島原発事故以降の放射線被曝情報管理に資するJ-CORPOREを開発し、日本における内部被ばく管理に必要な被曝情報管理の標準化拡張について検討した。 外部被曝および内部被曝の管理を目標としてフランスCentre d' etude sur l' Evaluation de la Protection dans le domaine Nucleaire(CEPN)において開発されたCOROPREの改良およびそれを基とした日本版CORPOREのデータベースの構造の検討を行った。 現代的な環境で動作しないCORPOREを、より現代的で一般的な環境で動作する、現代版CORPOIEとして開発し、オリジナル版CORPOREと同じ動作をすることを確認した。 また、現代版CORPOREをベースに日本版CORPOREに必要な改変として、日本の食環境を反映させて、より利用価値の高いデータベース構造を構築した。 食生活の相違や、被曝総量(現在までの科学的評価による推定量)の違いなどにより、本システムが日本における実用にどの程度供するかどうかは今後の検討、被曝量調査、健康調査等の結果を待ちたい。 今後、この構築したデータベースを実装し、日本に置ける実際の値を入力して日本に置ける内部被曝の管理が正しく行なえるかの検討を行なっていくことには価値があると思われる。
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Research Products
(2 results)