2013 Fiscal Year Annual Research Report
ITを用いた高齢者における転倒・転落監視システムの構築とその実践
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24659327
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
西村 恒彦 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70237733)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 能行 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00191809)
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Keywords | IT / 福祉・介護 / 高齢者 / ペンダント・サービス / 監視システム |
Research Abstract |
京都府亀岡市において49人(男20人、女29人)の高齢者が平成25年6~8月の期間に、緊急通報サービスのペンダントのサービスを受けることを希望された。対象者(以下「本人」とよぶ)の年齢分布は男63-91歳で、63-74歳5人、75-84歳11人、85-91歳4人であり、女67-91歳で、63-74歳8人、75-84歳13人、85-91歳8人であった。このうち、本人の事前の自記式調査で、脳卒中罹患中の者が男女1人ずつあった。男女とも16人ずつが同居家族があり、男16人(80%)、女13人(45%)が65歳以上の同居人がいた。健康状態を害していたのは男2人(10%)、女3人(10%)と少数であった。ペンダントのサービスを受けることで10段階の上から7以上の高い安心感を得た者が男11人(55%)、女16人(55%)あった。10段階の上から7以上の高い満足度を得た者が男10人(50%)、女20人(69%)といずれも良い結果であった。ペンダント装着に関する就寝・入浴時以外の違和感を持った者は少なかったが、就寝時と入浴時の違和感を持った者は男女とも過半数を越えており、ペンダントを首にぶら下げるという習慣そのものが高齢者にとって余り馴染みのないものであることをうかがわせた。安心感と満足度は1ヶ月後、3ヶ月後、半年後も同様の傾向であった。コールセンターより連絡を受けて本人を見に行く家族または近隣者(以下「支援者」と呼ぶ)は1人の高齢者に対して2人をお願いしたが、1人しか対応できない場合もあって、結果的に59人(男22人、女37人)であった。支援者の事前の自記式調査で、10段階の上から7以上の高い安心感を得た支援者が男11人(50%)、女23人(62%)あった。10段階の上から7以上の高い満足度を得た支援者が男13人(59%)、女21人(57%)といずれも良い結果であった。1ヶ月後、3ヶ月後、半年後も同様の傾向であった。
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