2012 Fiscal Year Research-status Report
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24659331
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
小池 武嗣 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (70345495)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 離島 / 保健師 / ネットワーク |
Research Abstract |
本研究は、離島で働く保健師に焦点を当てたものである。離島の保健師は離職率が高く、地理的条件により、外部との連携をスムーズに行うことができない。実際に2008年6月~2010年3月の期間(約2年間)に、私が保健師として滞在した離島での経験を基に、現役で働いている離島の保健師の実態調査を行うための基礎的な土台作りを行った。離島関連の公衆衛生の研究者との調整、公益財団法人 日本離島センターとの調整とともに、実際に調査する離島の選定を終了した。ネットワーク構築の基盤整理のため、離島の保健師を対象としたホームページの作成も行っている。離島の保健師がその地域で長期的にかつ円滑に保健活動が行えるように必要な基礎資料となりうるよう継続調査をすすめている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
離島の保健師のネットワーク形成のための環境は整い、実際に実態調査、現地視察などを平成25年度はさらに円滑に進めていくことのできる状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度の研究成果をもとに、関係職者との連携を図り、調査をより包括的に進めていく予定である。1.対象者全国の離島で働いている保健師約500人の中で、本研究に調査協力を得られた方を対象者とし、郵送によるアンケート調査、半構成的インタビュー調査を行うため、インタビューガイドを作成する。インタビューガイドは(1)基本的属性:年齢、最終学歴、(2)対象者をとりまく環境について:所在地、既婚の有無、(3)離島の保健師を選択した最初のきっかけ、(4)最終的な決断に至るまでに行った行動の過程、(5)きっかけから、最終的な決断に至るまでの思考の過程、(6)離島の保健師ゆえの悩み、ストレスなどである。調査により、離島の保健師の協力が把握できるため、現状を面接により、聞き取り調査する。その他として、1.関連学会にて、平成24年度で得られた研究成果を発表する、2.平成24年度と同様にホームページ上にて研究成果をPRする、3.研究対象者、関連施設に対して、研究成果の概要が分かる内容のパンフレットを作成・配布し、研究活動のPRや広報誌の発行を行っていく、4.海外の島嶼・僻地医療に関する研究を行っている研究者との連携、関連施設の視察などを進めていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度は現地調査の回数が減少したことにより、134,940円の残高が生じた。平成25年度は、保健師へのアンケート調査郵送料、聞き取り調査などの情報収集に伴う出張旅費などに使用する計画である。
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