2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24659366
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
東 健 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60221040)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊永 高史 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (40464268)
森田 圭紀 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (60420460)
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Keywords | 炭酸ガスレーザー / 内視鏡治療機器 / 内視鏡的粘膜下層剥離術 |
Research Abstract |
現在、早期消化管粘膜がんに対して内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection:ESD)が高周波電気メスを用いて実施されている。本研究では、電気メスで生じる出血・穿孔等の合併症を改善した、より安全な消化器内視鏡治療のためのレーザー消化器内視鏡治療装置を開発することを目的として、1)レーザー装置開発、2)導光ファイバー開発、3) ガイド光反射強度モニター装置開発、4) ブタの摘出胃によるin vitroでの安全性・有効性の評価、4)生体ブタによる前臨床試験を行った。レーザー装置における伝送系の取出し構造については、施術者による操作性を考慮し、伝送路取り出しの方向と高さを決定し、既存の炭酸ガスレーザー装置の改造を行なった。また伝送系については、中空ファイバーを挿入する外装チューブ(マルチルーメンチューブ)の長さを最適化するとともに、レーザー装置と伝送系との着脱を容易にする構造とした。マルチルーメンチューブはチャネル内を冷却水が還流しレーザー光伝送中における機械的強度の向上を確認した。冷却機構を備えた内径530μmの細径中空ファイバーによるレーザー光伝送は、機械的強度、光学特性が十分得られた。本炭酸ガスレーザーシステムは、in vitroブタ摘出胃及びin vivo生体ブタにおいて、胃粘膜層を切開するが、粘膜層通過後粘膜下層注入材によってレーザー光が吸収され、血管や筋層を傷付けずに、安全に粘膜及び粘膜下層のみを選択的に切除することが出来、より安全な消化器内視鏡治療が実現された。
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