2013 Fiscal Year Annual Research Report
脱ユビキチン酵素と細胞表面分子の会合による悪性中皮腫の病態制御機構の研究
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24659401
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| Research Institution | Juntendo University |
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Principal Investigator |
森本 幾夫 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員教授 (30119028)
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| Keywords | CD26 / SSTR4 / 悪性中皮腫 / CD26抗体 / SHP-2 / 細胞増殖 / アゴニスト |
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| Research Abstract |
悪性中皮腫は胸膜から発生するがんであり悪性度も高く､その平均生存期間は約1年といわれ予後は極めて不良である。CD26分子は上皮型中皮腫に選択的に発現しているが、本研究はCD26の悪性中皮腫細胞の増殖制御の分子機構を解明することを目的とした。生化学的及び細胞生物学的方法により悪性中皮腫の標的となる分子を同定した。その分子の腫瘍伸展への役割はマウスモデルによっても評価し、更にこれらの分子の組織発現は臨床検体についても解析した。研究結果であるが、中皮腫細胞株を用いたCD26抗体の共免疫沈降により認められるバンドを切り出し、その質量分析を行いSomatostatin Receptor (SSTR)4を同定した。悪性中皮腫の増殖抑制作用はCD26分子とSSTR4分子との相互作用により、介存されることを明らかにした。SSTR4由来細胞増殖抑制機能はSHP-2チロシンスオスファターゼにより調節され、SSTR4アゴニストによるこの抑制作用はCD26抗体のクロスリンクによるリピットラフトにおける会合分子の集合により増強された。更に腫瘍移植モデルマウスを用いた実験によりCD26抗体の抗腫瘍効果はSSTR4アゴニストの併用により増強され、またSSTR4分子は悪性中皮腫患者組織検体においてCD26分子と伴に上皮型及び混合型中皮腫に高頻度に発現していることが明らかとなった。本研究結果からCD26抗体とSSTR4アゴニストとの併用療法は悪性中皮腫への抗腫瘍効果を増強する可能性を示唆した。
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[Journal Article] Regulation of somatostatin receptor 4-mediated cytostatic effects by CD26 in malignant pleural mesothelioma.2014
Author(s)
Yamamoto J, Ohnuma K, Hatano R, Okamoto T, Komiya E, Yamazaki H, Iwata S, Dang NH, Aoe K, Kishimoto T, Yamada T, Morimoto C.
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Journal Title
Br J Cancer.
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed
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