2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24659405
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
横山 彰仁 高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (30191513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪田 哲也 高知大学, 医歯学系, 准教授 (30274377)
大西 広志 高知大学, 医歯学系, 助教 (90553876)
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Keywords | COPD / 併存症 / 内臓脂肪 / 全身性炎症 |
Research Abstract |
COPDは全身性炎症性疾患と考えられているが、その炎症の由来は明確ではない。本研究の目的は、1)COPDにおける内臓脂肪炎症の関与の有無、2)内臓脂肪炎症と喫煙および肺機能との関連を明らかにすることである。 方法として、高知大学病院外科において早期がん等により腹部手術を行った120例において、内臓脂肪、血清を採取し、内臓脂肪マクロファージ(CD68陽性細胞)やリンパ球を検討し、また血清の各種サイトカインを検討した。 結果:①喫煙歴があり閉塞性換気障害を有した24例は喫煙者(n=51)あるいは非喫煙者(n=35)に比較して、内臓脂肪の有意なマクロファージの増加は認めなかった。非喫煙閉塞性換気障害も同様であった。閉塞性換気障害群において、血清CRPが高い群(中央値をcut-offとした)において、低い群と比較して、内臓脂肪マクロファージは高い傾向にあったが、有意差はなかった。②今回の検討に用いた120例について、肺機能と血清高感度CRPは%VCと有意な逆相関を認めたが、FEV1/FVCとは関連しなかった。BMIおよび%VCと内臓脂肪マクロファージは有意な相関を認めたが、FEV1/FVCとは関連しなかった。多変量解析により%VCとBMIは独立して内臓脂肪マクロファージと相関していた。 以上から、内臓脂肪炎症はCOPDの全身性炎症に関与していないと考えられた。また、内臓脂肪炎症と喫煙は関係しないが、肺機能(肺活量)と関連することが明らかになった。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Increased periostin associates with greater airflow limitation in patients receiving inhaled corticosteroids2013
Author(s)
Kanemitsu Y, Matsumoto H, Izuhara K, Tohda Y, Kita H, Horiguchi T, Kuwabara K, Tomii K, Otsuka K, Fujimura M, Ohkura N, Tomita K, Yokoyama A, Ohnishi H, Nakano Y, Oguma T, Hozawa S, Nagasaki T, Ito I, Oguma T, Inoue H, Tajiri T, Iwata T, Izuhara Y, Ono J, Ohta S, Tamar i M, Hirota T, Yokoyama T, Niimi A, Mishima M
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Journal Title
J Allergy Clin Immunol
Volume: 132
Pages: 305-312
DOI
Peer Reviewed
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