2014 Fiscal Year Annual Research Report
肺血管異常におけるTGFーβ関連遺伝子変化の包括的検索とその役割の検討
Project/Area Number |
24659408
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
萩原 弘一 埼玉医科大学, 医学部, 客員教授 (00240705)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | TGF-β / エクソーム / 血管異常 / 形態形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,肺動脈の形態異常を有する患者の全エクソンシークエンスを行い,TGF-β familyタンパク,およびそのシグナル伝達に関わる遺伝子に注目して,機能に変化を来すと考えられるバリアントを同定し,血管形成に与える影響を検討するものである.倫理委員会で承認された文書を用い,胸部CTにより,明確な肺血管走行異常を有する患者より文書同意を取得した.患者の末梢血をEpstein-Barrウイルスで不死化し,B細胞を株価して保存した.同時に末梢血白血球よりDNAを抽出し,SureSelect All Exon 50 Mb Kitによりexon 部分を抽出.Pair-end DNA Sample Prep Kit(Illumina)にてゲノムライブラリーを作成した.ゲノムDNAは,Covaris Sアコースティックソルビライザーを用いて断片化した.末端に3'-dA突出末端を付加し,アダプターを連結.PCRにより4サイクルの増幅を行った.作成したライブラリーをビオチン化RNAプローブとハイブリダイゼーションさせ,ストレプトアビジン磁気ビーズにより回収した.回収したゲノムライブラリーをPCRで増幅し,シークエンス解析に用いた.シークエンスは,Agilent 2100 Bioanalyzerを用いて行った.収集したシークエンスをヒトゲノム参照配列にマッピング,バリアントを抽出した.抽出したバリアントのうち,TGF-β familyタンパク,およびそのシグナル伝達に関わる遺伝子のものを選択,さらに同定したバリアントのうち,Genbankデータベースで観察される頻度の低いバリアントを抽出した.それらのバリアントのうち,アミノ酸の変化の大きいものをさらに抽出.機能検討対象とした.現在,それらのバリアントの解析を行っている.
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Research Products
(2 results)