2013 Fiscal Year Annual Research Report
コラーゲンを標的とした新規血小板凝集阻害分子の低分子化と抗血小板薬開発研究
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24659460
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
吉田 栄人 金沢大学, 薬学系, 教授 (10296121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊従 光洋 金沢大学, 薬学系, 助教 (20608351)
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Keywords | 抗血小板薬 / コラーゲン |
Research Abstract |
AAPPは既存の抗血小板薬とは作用機構が異なり、コラーゲンと結合することによって血小板凝集を阻害するのでるので、出血助長を誘発せず、既存の抗血小板薬より優れていることが明らかになっている。 24年度の研究成果によりAAPPは既存の抗血小板薬のように出血助長を起こさず、さらに既存の抗血小板薬の1つであるアスピリンより高い血小板凝集阻害活性を持っていることが明らかにした。しかしながら、AAPP全長のタンパク質を抗血小板薬としたとき、AAPP製造のコストとAAPPの半減期という問題がある。 そこで、これらの問題を解決するため、25年度は、創薬化実現に向けAAPPの低分子化を目指し、AAPP欠失変異体の作製を行い、コラーゲン結合部位の同定を行った。その結果、AAPPとAAPPエキソン3-4のコラーゲン結合能力はほぼ同等であり、AAPPエキソン3-4を欠損させた変異体では、コラーゲンとの結合がみられなかった。血小板凝集試験においても、AAPPエキソン3-4のみ血小板凝集阻害活性がみられた。これらの結果から、AAPPのコラーゲン結合部位はエキソン3-4であることが明らかになった。
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