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2013 Fiscal Year Annual Research Report

皮膚表皮老化メカニズムの新概念phosphate toxicityの解明

Research Project

Project/Area Number 24659527
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

小川 靖  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (10567754)

Keywordsケラチノサイト / 老化 / リン代謝
Research Abstract

本研究では、慢性腎不全患者における老化様皮膚の形成機構を「phosphate toxicity」、すなわち高リン環境の毒性による表皮の早期老化と言う観点から、解明する事を試みた。
前年までに表皮ケラチノサイト培養系における実験系はほぼ終了したが、マウスモデルの樹立は実現できていなかった。原因として、昨年に試みた高リン食によるマウスモデルでは、血中のリン濃度が安定して上昇しなかった事が考えられたため、部分的にマウスの腎を破壊した腎不全モデルマウスを作成する事を試みた。その結果として、安定してマウスを維持することができず、皮膚のフェノタイプを再現性を持って確認する事はできなかった。より洗練された腎不全モデルの作成、もしくは1歳以上の高齢マウスをより長期にわたり、高リン食で飼育する事などが、改善案として考えられ、今後の課題である。
研究期間全体を通じての研究成果として、本研究により、表皮ケラチノサイトは至適リン濃度以外で培養を行うと、早期に細胞老化を起こす事が確認された。早期に分裂を停止した群では各種の表皮分化マーカーの発現が亢進する事から、ケラチノサイトの終末分化が促進され、結果として早期の細胞老化がもたらされている可能性が考えられた。一方で、細胞老化時に発現が亢進することが知られている老化関連分泌蛋白質の発現亢進は認められなかった。このように、不適切な細胞外リン濃度が、表皮角化細胞の分化を誘導する事で、老化様フェノタイプを形成するという、新しい皮膚老化概念を示す結果が得られたことが本研究の成果である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Phosphate toxicityによるケラチノサイトの細胞老化への影響の検討2013

    • Author(s)
      小川 靖、秋山真志
    • Journal Title

      加齢皮膚医学セミナー

      Volume: 8 Pages: 33-38

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2015-05-28  

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