2012 Fiscal Year Research-status Report
自閉症スペクトラム障害者の感覚過敏に果たす脳幹のミクログリア活性化の役割
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24659543
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
豊田 志保 浜松医科大学, 医学部附属病院, 精神保健福祉士 (60588771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 勝昭 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00285040)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 児童・思春期精神医学 / 分子イメージング / ミクログリア / 自閉症 |
Research Abstract |
本研究の目的は、成人ASD 者を対象に、脳幹の解剖学的変化をMRI で、ミクログリア活性化をポジトロン断層法(PET)でそれぞれ計測するとともに、感覚処理の異常を国際標準的評価法であるSensory Profile で調べ、これらの相互関係を明らかにすることにある。 平成24年度は、成人ASD 者と性・年齢を一致させた健常成人を選定し、Sensory Profile による感覚処理異常の評価を含む臨床症状評価を行った。その後、活性型ミクログリアを標識する[11C](R)-PK11195 をトレーサーとして用いPET で計測した。平成25年3月末までに成人ASD者10名、健常成人10名について臨床評価と画像検査を終了した。次年度末までにASD 群と対照群、各20 例ずつの撮像を終了させる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対象者のリクルート、臨床評価、画像検査のいずれも順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度末までにASD 群と対照群、各20 例ずつの撮像を終了させ、統計学的解析を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度の研究費は、PET トレーサーの合成、時間的束縛を要請する被検者への謝礼、臨床症状評価用の質問紙の購入費にあてる予定である。
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