2013 Fiscal Year Annual Research Report
国内承認医薬品に新たな急性放射線障害治療プロトコールを見出す!
Project/Area Number |
24659553
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
柏倉 幾郎 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (00177370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉野 浩教 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (10583734)
門前 暁 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (20514136)
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Keywords | 医薬品 / 全身照射 / 急性放射線症候群 / romiprostim |
Research Abstract |
γ線,7 Gy全身照射マウスの10%が27日間生存後30日目には全て死亡する.こうした放射線曝露マウスに,国内承認医薬品である顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF),エリスロポエチン(EPO),血小板減少症治療薬(トロンボポエチン(TPO)受容体作動薬,romiprostim, RP)及び蛋白同化ステロイド(nandrolone decanoate, ND)の組合せを検討した.その結果,G-CSF (100 μg/Kg) + EPO (100 U/Kg) + RP (50 μg/Kg) + ND (50 μmol/Kg)の組合せが最も効果的であり, ND投与を1回又は2回にG-CSF + EPO + RPの組合せを3日間,もしくはG-CSF + EPO + RPの組合せを5日間投与する事で30日目生存率は100%となった.一方,生存個体の末梢血球数,骨髄細胞数,骨髄中の前駆細胞数にはコントロールとの間に有意差は見られなかった.また,ND1回投与にG-CSF + EPO + RPを3日間投与した個体を100日目まで観察したところ,末梢血中の赤血球数,白血球数,血小板数は依然として非照射コントロールに比べ有意に低下したままであった.然しながら,骨髄細胞数と造血前駆細胞数には差が認められず照射前のレベルに回復している事が確認された. 得られた成果の一部は,Radiation Emergency Medicineに投稿・掲載された他,日本放射線影響学会第56回大会(2013年10月18日,青森市)で発表した.
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Research Products
(5 results)