2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24659563
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
板坂 聡 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90378654)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 放射線治療 / 腫瘍内低酸素 / 定位放射線治療 |
Research Abstract |
本研究ではマウス腫瘍モデルを用い1回大線量の放射線治療後の腫瘍内低酸素の変化、HIF-1活性の変化、血管構築の変化を経時的に評価し、抗腫瘍効果との関連をみると同時に正常組織への大線量照射の影響も評価し、治療の最適化および治療効果を増強するHIF-1阻害剤などの薬剤についても検討する。肺がんの体幹部定位放射線治療は手術困難な高齢の患者に有効であることが臨床上、明らかになってきているが、いまだに最適な線量分割、総線量及び総治療期間については不明である。臨床的にいろいろな線量分割での治療が試みられているが、具体的な生物学的根拠には乏しく評価が難しいため、本研究での基礎的な検討の意義は高いと考えられる。 ヌードマウスにHIF-1応答性のルシフェラーゼ遺伝子を導入したヒト肺がん細胞H441 を皮下移植した腫瘍モデルを用い、移植腫瘍への局所放射線照射後のHIF-1の経時的な変化を光イメージングで観察し、腫瘍内の低酸素領域の変化について検討した。HIF-1イメージングを参照して治療効果が最大となる2回目の照射スケジュールの検討を開始し、抗腫瘍効果が最大となる最適スケジュールについては検討を継続中である。同時に腫瘍組織の免疫染色からHIF-1、pimonidazole の陽性領域と血管の位置関係と照射後のタイミングについて検討を開始している。今後、照射スケジュールと血管構築の変化の関係からも最適な照射スケジュールについて検討予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヌードマウスにHIF-1応答性のルシフェラーゼ遺伝子を導入したヒト肺がん細胞H441 を皮下移植した腫瘍モデルを用い、移植腫瘍への局所放射線照射にて治療効果が最大となる2回目の照射スケジュールのタイミングを検討しているが、現在照射スケジュールの最適化に時間を取られている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、放射線治療スケジュールの最適化をすすめ、腫瘍組織の免疫染色からHIF-1、pimonidazole の陽性領域と血管の位置関係と照射スケジュールの関係を明らかにする。同時にVEGFだけでなく、糖代謝や腫瘍の悪性化に関わるGlut-1、TGF-βなどのHIF-1下流の因子の検討を開始し、放射線治療の効果を増強する新たな治療標的の候補の検索を行う。また複数の種類の腫瘍細胞にて放射線治療スケジュールの最適化を行うことで、HIF-1活性と最適な放射線治療スケジュールの関連について検討する。1回大線量の放射線治療のスケジュールの最適化を行うともに、その放射線治療の効果を増強する新たな治療標的の候補の検索、検証を行う。 また、肺がんの肺同所移植モデルを用い、肺の局所照射を行った後、抗腫瘍効果および正常肺組織の障害について組織学的検討を行う。HIF-1阻害剤による、治療効果と肺障害への影響を検討し、放射線肺炎のリスクを抑えた肺癌の定位放射線治療法の開発を行う。また、臨床での使用が始まっている血管新生阻害剤、上皮細胞増殖因子(EGF)阻害剤、および今後の臨床応用が期待されるHIF-1阻害剤などの分子標的薬と1回大線量の放射線治療との併用について、治療効果と正常組織の障害の両面の評価を行い、臨床応用への発展も考慮した検討を開始する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
動物実験の継続のため、マウスの購入、維持、腫瘍細胞培養のための消耗品、および免疫染色に必要な抗体、試薬の購入。情報取集目的の学会参加費での使用を予定している。
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[Journal Article] Evaluation of novel orthotopic nude mouse models for human small-cell lung cancer2013
Author(s)
T Isobe, A Onn, D Morgensztern, JJ Jacoby, W Wu, T Shintani, S Itasaka, K Shibuya, PJ Koo, MS O'Reilly, RS Herbst
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Journal Title
J Thorac Oncol
Volume: 8(2)
Pages: 140-6
DOI
Peer Reviewed