2013 Fiscal Year Annual Research Report
タウオパチーの超早期診断のためのGSKー3β標的核医学イメージングプローブの開発
Project/Area Number |
24659564
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐治 英郎 京都大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (40115853)
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Keywords | タウオパチー / GSK-3β / 診断 / 認知症 |
Research Abstract |
本研究では、タウオパチー脳内に過剰出現するGSK-3βに特異的・選択的に結合する分子イメージングプローブを設計・開発し、それを用いてGSK-3βを体外から非侵襲的に定量する分子イメージング法を構築する。本研究では、GSK-3βへの高い結合性が報告されているGSK-3β阻害剤であるマレイミドを母核とした化合物7を設計・合成し、GSK-3βプローブとしての基礎的評価を行った。化合物7の合成は、5-ブロモインドールと3-ベンゾフラノンを出発原料とする7段階の反応を経て目的物を得た。化合物7のI-125標識は、スズーヨウ素交換反応により行い、放射化学的収率30%、放射化学的純度99%以上で得た。本標識体を用いて、正常マウスにおける体内放射能分布実験を行ったところ、125-I標識化合物7は投与早期に放射能が脳に移行し、その後経時的なクリアランスを示した。さらに、GSK-3βを用いたインビトロ結合実験を行ったところ、化合物7のGSK-3βへの結合性は、既存のGSK-3βと同等以上の結合性を示すことが明らかとなった。今後、GSK-3βを過剰発現するモデル動物を用いたインビボイメージングに関する評価実験が必要であるが、本検討結果は、GSK-3βイメージングプローブの開発の可能性を示唆するものであり、リン酸化タウタンパク質の蓄積をイメージングバイオマーカーとする診断に比べ、早期段階におけるタウオパチーの診断が可能になると期待できる。
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Research Products
(1 results)