2013 Fiscal Year Annual Research Report
細胞標識を応用した新たな腫瘍イメージング法に関する研究
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24659571
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
中神 佳宏 独立行政法人国立がん研究センター, 東病院, 医長 (80347301)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 孝光 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (70464542)
井上 登美夫 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80134295)
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Keywords | 細胞標識 / cell-in-cell活性 |
Research Abstract |
HOZOT細胞の供与については無事再開され計画通りに実験を進めた。 まず、In-111- HOZOT細胞のバイオディストリビューションを決定した。即ち、In-111-HOZOT細胞を通常のヌードマウスに尾静脈より静注、一定時間の後、そのマウスを解剖、各臓器別に放射能カウントと重量を測定し、In-111-HOZOT細胞の体内分布を決定した。静注した細胞数が少ない場合(1000000個)、各臓器の放射能は腎臓、肝臓、脾臓、胆嚢、肺の順に高かったが、細胞数が多い場合(10000000個)、肺の放射能が最も高くなった。一方、ヌードマウスに乳癌細胞を移植し坦癌動物を作成し、その担癌ヌードマウスにIn-111-HOZOT細胞を尾静脈より静注し、一定時間の後マウスを解剖、各臓器及び移植したがん組織に対する放射能カウントと重量を測定し、In-111-HOZOT細胞の体内及びがん組織への分布を決定した。すると、静注した細胞数が少ない場合(1000000個)、各臓器及びがん組織の放射能は腎臓、肝臓、脾臓、胆嚢、肺、がんの順に高かったが、細胞数が多い場合(10000000個)、肺の放射能が最も高くなるとともに、がん組織の放射能が著しく低下した。これは、細胞数が多い場合は、肺に細胞がトラップされることにより、がん組織に到達する細胞数が激減したためと思われる。 更に、上記と同様の措置をした通常のヌードマウス及び担癌ヌードマウスそれぞれにつき、動物用SPECT-CT装置にて撮像し、がんに特異的にIn-111-HOZOT細胞が集積しているのか画像解析したところ、静注した細胞数が少ない場合(1000000個)、各臓器の放射能がSPECT-CTの測定下限以下となってしまい画像化は困難であった。細胞数が多い場合は(10000000個)、両肺全体に瀰漫性に細胞の集積が見られ、がん組織への集積は殆ど見られなかった。
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