2012 Fiscal Year Research-status Report
肝硬変治療への挑戦:再生医療の導入による非移植治療の提案
Project/Area Number |
24659589
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤本 康弘 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80335281)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上本 伸二 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40252449)
寺谷 工 自治医科大学, 医学部, 講師 (70373404)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 肝細胞移植 / 肝再生 |
Research Abstract |
Lewラットを用い、以下の実験を行った。 1)ラットを犠牲死させ、肝細胞を単離した。別のラットで、有茎空腸を作成し、口側と肛門側腸管は端々吻合を行った。腸管の粘膜を削ぎ落した上で、先の肝細胞を移植し、細胞の生着を組織、IVISで評価した。2)肝細胞移植した腸管への門脈血流供給と門脈圧減圧を期待して、同様の実験を有茎空腸の代わりに、遊離回腸で行った。有利空腸は門脈―下大静脈シャントとして、留置した。評価は、細胞の生着を組織、IVISで評価した。 その結果としては、以下を得た。1)肝細胞は、IVISで移植後30日にわたって蛍光を発しており、生着していることが示唆された。肝切除を並施した場合、組織学的には壁内肝細胞量が増える傾向にあった。2)有利空腸にても同様に、IVISで移植後30日にわたって蛍光を発しており、生着していることが示唆され、組織いても肝細胞を認めた。 以上から、成熟自己肝細胞は小腸壁内に生着可能であると考えられた。。肝切除は、肝細胞増殖に有効であった。遊離小腸グラフト間置は技術的に可能であったが正常門脈圧下では、血流が不十分であったと思われる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
肝細胞の生着を認めたものの、その量は十分とはいえない。今後、肝細胞増殖効率の向上が今後の課題である。 MSCsのco-transplantation、肝切除量の検討が必要と考えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
MSCsのco-transplantation、肝切除量につき検討を加える。また、シャントモデルについては、大動物での検討が必要であるため、ミニブタにおいても実験を行う予定である
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ラット購入費、肝細胞分離関係の試薬に充当される。また、前述のように、ミニブタにおいても実験を行う予定である。8頭程度の購入を見込んでいる。
|
Research Products
(2 results)