2013 Fiscal Year Annual Research Report
肝再生および肝障害におけるずり応力とカベオラのメカニズムの研究
Project/Area Number |
24659601
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
佐藤 好信 昭和大学, 医学部, 講師 (20313538)
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Keywords | カベオラ / 肝再生 / PAI-1 / shear stress / 癌増殖転移 / 上皮間葉転換 / 炎症 / 細胞マトリックス |
Research Abstract |
我々は肝切除後の肝再生メカニズムについて、shear stressがそのトリガーになっていることを世界で初めて提唱した。また培養肝細胞にshear stressをかけることにより、matrix関連遺伝子であるPAI-1mRNAが重要な働きをすることを報告した。 カベオラが内皮細胞再生のトリガーとなっていることが解ってきた。 カベオラは細胞再生・癌増殖・免疫といった生命の根源に関わる重要な働きをしていることが解ってきている。当初ラット初代肝細胞培養細胞を用い、カベオラの重要な構成要素であるカベオリン-1を免疫染し、immunofluorescence microscopyにてその局在を同定する。さらに流れ付加装置でshear stressを付加し、ストレス加肝細胞と非ストレス加肝細胞でカベオリン-1のmRNAの発現の変化を検討する予定であった。しかし昨年度自分自身の勤務地が昭和大学へ移動となったため、当初の予定の実験を組むことができなくなってしまった。移動に伴う研究環境の変化により予定の動物実験はできなかった。そこで我々は、Caveolin-1とPAI-1の肝における役割を包括的に解明するため、再生肝、脂肪肝炎、大腸癌肝転移、肝細胞癌について臨床病理学的検討を行い、肝における再生、癌化、炎症、癌浸潤転移のメカニズムを包括的に解明することとした。まずこれまでの肝転移切除症例の標本約70例や肝切除症例の切除前後で標本を採取した。まず免疫染色(caveolin-1, PAI-1, MT1-MMP, Ki67, CD44,Snail抗体)をパイロット症例を選択し施行した。 大腸癌5型においてのみ原発巣と肝転移巣のPAI-1の発現が増強している非常に興味深い知見が得られた。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Successful laparoscopic division of patent ductus venosus: Report of a Case.2013
Author(s)
Yoshiaki Hara, Yoshinobu Sato*, Satoshi Yamamoto, Hiroshi Oya, Masato Igarashi, Satoshi Abe, Hironaka Kokai, Kohei Miura, Takeshi Suda, Minoru Nomoto, Yutaka Aoyagi, Katsuyoshi Hatakeyama.
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Journal Title
Surgery Today
Volume: 43
Pages: 434-438
Peer Reviewed
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