2012 Fiscal Year Research-status Report
腰部脊柱管狭窄症の重症度予測式開発による新たな生体医療情報統合技術の創出
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24659674
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
青山 朋樹 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90378886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根尾 昌志 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80311736)
藤林 俊介 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30362502)
山田 実 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30525572)
岡本 和也 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60565018)
永井 宏達 京都橘大学, 健康科学部, 助教 (00633348)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 情報工学 / リハビリテーション |
Research Abstract |
腰部脊柱管狭窄症は、加齢性変化により脊柱管内の骨増殖、靭帯肥厚、椎間板突出などの変性がおこり神経組織が圧迫されることで発症する。腰部脊柱管狭窄症の代表的な症状として、間欠性跛行があり、一定の距離を歩行すると下肢に疼痛、痺れが生じ歩行が困難になるなど、QOLを著しく損なう疾患である。しかしながらこれまで腰部脊柱管狭窄症患者の歩行能力評価については、患者自身の主観的評価に基づくことが多く、間欠性跛行のような連続的な歩行にともなう変化をとらえることはできない。そこで本研究においては以下の二点を研究目的とした。 目的①腰部脊柱管狭窄症患者の間欠性跛行の可視、定量化(歩容定量化)。 目的②歩容定量化データ、画像データ、臨床データを統合した新たな生体医療情報統合技術(Bio-Medical Informatics)の開発。 当初の予定通りに平成24年度には、腰部脊柱管狭窄症患者リクルートを行い、画像データ、臨床データを収集した。歩容定量化データはATR社の三軸加速度計を用いて、歩行時の体幹動揺性、歩行変動、左右対称性を測定し、腰部脊柱管狭窄症患者の間欠性跛行出現に伴う歩容の可視、定量化を行った。この結果、腰部脊柱管狭窄症患者の間欠性跛行に伴う特徴的な身体動揺性所見を把握することに成功し、現在このデータについて取りまとめの最中である。このことから、研究目的①の腰部脊柱管狭窄症患者の間欠性跛行の可視、定量化はほぼ予定通りに実施できており、平成25年度には統合データとしての目的②へと進める予定である。 当該研究はこれまで多次元化されていた生体由来情報を情報工学、統計学、生理学、臨床医学の技術を駆使して、腰部脊柱管狭窄症の重症度を一つの換算式とするモデル研究である。これはこれまでの医療情報に加えた新たな生体医療情報統合学(Bio-Medical Informatics)を創出する可能性を秘めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今回の研究目的、研究実施計画は年度毎に設定をしている。平成24年度に予定していた腰部脊柱管狭窄症患者の画像データ、臨床データ、歩容定量化データの収集作業は予定通りに倫理委員会承認、患者リクルートを含めて滞りなく、実施できている。また歩容定量化に関しては腰部脊柱管狭窄症患者に特徴的な歩容の特徴を捉え、アルゴリズム化することに成功しており、予定していた研究目的には到達していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
当該研究では平成24年度に収集したデータをもとに歩容定量化データ、画像データ、臨床データを統合した生体医療情報統合技術の作成を最終目的としている。このため、平成25年度は平成24年度に収集したデータの統合と共に、補足データ、各種補正データの収集を実施する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は、主に解析に重点が置かれるため、解析用コンピューター、ソフトの購入と共に、モニタリング新指標開発のための消耗物品を購入予定である。またデータ解析のための謝金、学会発表、情報収集のための旅費に使用する事を予定している。
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