2013 Fiscal Year Annual Research Report
内因性硫化水素による骨芽細胞機能制御メカニズムの解明
Project/Area Number |
24659686
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
中村 貴 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (80431948)
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Keywords | 骨代謝 / ガスバイオロジー |
Research Abstract |
糖尿病は骨粗鬆症の危険因子である事が疫学調査の結果から明らかとなっているが、骨減少のメカニズムは不明である。本研究では、糖尿病で不足するビタミン B6に着目し、糖尿病性骨粗鬆症はビタミンB6欠乏によるシスタチオニンβ合成酵素(CBS)やシスタチオニンγリアーゼ(CTH)の酵素活性低下に伴う内因性硫化水素産生減少によって骨芽細胞機能の低下を引き起こす事が原因であるとの仮説のもと、マウス遺伝学の手法を駆使する事で生体骨組織レベルでのガスメディエーターを介した骨代謝制御機構の解明を目的として研究を進めている。 今年度はCBSおよびCSE遺伝子ノックアウトマウスの解析を中心に行なった。前年度に得られた結果を元に、CBSやCSEの発現を制御する様々な刺激下における遺伝子発現の変動を解析した。これと並行して、組織特異的なCBSの機能を明らかにする目的で、条件付きCBS遺伝子破壊マウスの樹立を試みている。以前構築を行なったターゲティングベクターでは目的とする相同組換え体クローンが得られなかった為、新たにターゲティングベクターを構築し、ES細胞への遺伝子導入を継続した。
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Research Products
(1 results)