2012 Fiscal Year Research-status Report
呼気ガスバイオマーカーの周術期管理における有用性の検討
Project/Area Number |
24659700
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
松永 明 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (70284883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島ノ江 憲剛 九州大学, 総合理工学研究科(研究院), 教授 (10274531)
垣花 泰之 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (20264426)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 呼気ガスバイオマーカー |
Research Abstract |
本研究は、全身麻酔、集中治療(ICU)管理における有用な呼気ガスバイオマーカーを特定し、そのガスセンサの開発と実用化を目的とする。本年は、まず周術期管理に有用な呼気ガスバイオマーカー、すなわち生体への侵襲により変化する呼気ガスバイオマーカーを特定し、侵襲に伴う濃度変化をガスクロマトグラフィーで確認し、その情報をもとに半導体ガスセンサを開発することであった。侵襲度の高い膵頭十二指腸切除術前後において、内科領域で注目されているVOCs (Volatile organic compounds)であるアセトン、メタン、イソプレン、アセトアルデヒドの測定を行った。しかし、手術侵襲によりVOCsは有意な変化を示さなかった。 アセトン(ppm)メタン(ppm)イソプレン(ppm)アセトアルデヒド(ppm) 手術前 2.7 8.2 0.2 0.04 手術後 2.6 4.9 0.3 0.03
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
膵頭十二指腸切除術という侵襲度の高い手術で今回測定した呼気ガスバイオマーカーに有意な変化を認めなかったことから、周術期管理に有用な呼気ガスバイオマーカーを特定できていない。そのため半導体ガスセンサの開発が遅れている。さらに侵襲度の高い手術(心臓手術、食道がん根治術など)において呼気ガスバイオマーカーに変化があるかどうか確認する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
膵頭十二指腸切除術という侵襲度の高い手術で今回測定した呼気ガスバイオマーカーに有意な変化を認めなかったことから、周術期管理に有用な呼気ガスバイオマーカーを特定できていない。さらに侵襲度の高い手術(心臓手術、食道がん根治術など)において呼気ガスバイオマーカーに変化があるかどうか確認し、周術期管理に有用な呼気ガスバイオマーカーを特定を急ぐ必要がある。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
侵襲に伴って変化する呼気ガスバイオマーカーを特定するために、ガスクロマトグラフィーによる呼気ガス分析をより侵襲度の高い症例で行うので、次年度研究費は主にその測定費に充てることにする。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Cerebral monitoring using near-infrared time-resolved spectroscopy and postoperative cognitive dysfunction2012
Author(s)
Kakihana Y, Okayama N, Matsunaga A, Yasuda T, Imabayashi T, Nakahara M, Kiyonaga N, Ikoma K, Kikuchi T, Kanmura Y, Oda M, Ohmae E, Suzuki T, Yamashita Y, Tamura M
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Journal Title
Advances in Experimental Medicine and Biology
Volume: 737
Pages: 19-24
DOI
Peer Reviewed
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