2013 Fiscal Year Research-status Report
糖鎖生物学を利用した膀胱癌に対する新規膀胱内注入療法の開発
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24659709
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
三塚 浩二 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80568171)
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Keywords | 糖鎖 / 膀胱癌 / 膀胱内注入 |
Research Abstract |
【研究計画】1.膀胱癌細胞・組織におけるGM3糖鎖の発現と悪性度との関連の検討、2.膀胱癌細胞におけるGM3糖鎖投与に関する検討、3.動物皮下に作成した膀胱癌組織におけるGM3 糖鎖、あるいはGM2合成酵素RNAi注入の検討、4.動物膀胱内へ発生させた膀胱癌に対するGM3糖鎖、あるいはGM2合成酵素RNAi膀胱内注入に関する検討 【概要】膀胱癌細胞におけるGM3糖鎖の発現と悪性度の関連を最初に検討し、次に膀胱癌細胞におけるGM3糖鎖の役割を解明するために、膀胱癌細胞膜におけるGM3糖鎖の発現を抑制、あるいは過剰発現させる検討を行ってきた。具体的にはGM3糖鎖を細胞膜に多く発現する膀胱癌細胞であるKK47と、GM3にシアル酸がひとつ付加した構造を持つGM2を多く発現する膀胱癌細胞であるYTS-1細胞を用いて、それぞれの細胞でGM3の発現を抑制したり、増加させることによりどのような変化が起こるかについて検討を行った。その結果膀胱癌細胞膜においてGM3糖鎖は単独で作用を発現しているのではなく、CD9, integrin-alpha3と共存し複合体を形成し、相互に作用しながら運動能や増殖能に影響を与えている可能性が示唆された。またwestern-blotting法を用いて分子生物学的にどのような機序でこの相互作用が発生するか検討を行っている。分子生物学的な機構の解明とともに、今後は当初の計画に従い動物モデルや膀胱内注入用の糖鎖の準備などを行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成25年度は実験室の変更に伴い、一貫した研究を行うことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
実験室の準備も整ったため、遅れている予定を取り戻すべく、膀胱癌細胞と糖鎖の関連、および膀胱内注入療法のための糖鎖の生成を行っていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究の予定が遅れ研究に必要な物品の購入を延期したため。 研究の進捗状況を見ながら、当初の計画に必要な物品の購入を行う予定である。未使用金は平成26年度分とあわせて使用する予定である。
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[Journal Article] Docetaxel, cisplatin and 5-fluorouracil chemotherapy with concurrent radiation for unresectable advanced urethral carcinoma.2014
Author(s)
Itoh J, Mitsuzuka K, Kimura S, Tanaka T, Yamamuro T, Yamashita S, Yamada S, Saito H, Kaiho Y, Arai Y.
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Journal Title
International journal of urology
Volume: 21
Pages: 422-424
DOI
Peer Reviewed
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