2012 Fiscal Year Research-status Report
男性機能障害モデルラットを用いた勃起障害と中枢神経ペプチド発現の比較解析
Project/Area Number |
24659717
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
河内 明宏 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90240952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 恒治 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10243239)
邵 仁哲 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40305587)
上田 崇 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50601598)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 男性性機能 / アンドロロジー / 勃起障害 / 神経内分泌 / 中枢神経 |
Research Abstract |
神経ペプチドの一種であるgastrin-releasing-peptide (GRP) を含有するニューロンが脊髄内に雄特異的な神経回路を構築し、勃起などの性機能を生理的に調整していることが判明しているが、その機能の詳細は不明である。平成24年度には性機能障害(ED)と脊髄GRPニューロンの関連性を検討するために、各種EDモデルラットの作成と、GRP免疫染色法の手技の確立を行った。 1)EDモデルラットの作成 ストレプトゾトシンを腹腔内投薬することにより、糖尿病誘発ラットを作成し、血糖値を測定し、糖尿病発症を確認した。このラットに対し反射性勃起試験を行い、男性性機能を定量化した。ラット脊髄を露出し、T8レベルに 10 gの重りを落下させる事で重度の感覚障害及び運動障害を発症させた。この外科的神経損傷性勃起障害モデルラットに対し行動観察を行い神経損傷レベルを評価した後、同様に反射性勃起実験を行った。 2)GRP免疫染色法の手技の確立 GRP免疫染色に関しては、現在使用可能な抗GRP抗体3種類の条件を設定し、実際の染色が可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本来の計画では2012年度に行う予定の糖尿病性勃起障害モデルラットの実験と2013年度に行う予定の外科的神経損傷性勃起障害モデルラットの実験における、モデルラット作成を行った。また、GRP免疫染色法の手技の確立を行った。以上よりおおむね予定通りにいっており、 今後施行予定となっている実験の施行期間を考慮しても、十分に2013年度内での実験終了は見込めるものと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
糖尿病性勃起障害モデルラットおよび外科的神経損傷性勃起障害モデルラットにおける脊髄内 GRP ニューロン系の発現レベルを評価する。さらに高血圧モデルラットおよびPTSDモデルラットを作成し、同様の実験を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ラット購入費用、テストステロン採血の検査費用、試薬購入費用に使用する予定である。
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