2013 Fiscal Year Annual Research Report
婦人科悪性腫瘍におけるLgr4機能解析と抗体医薬品開発に向けた研究
Project/Area Number |
24659732
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
小泉 雅江 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60583028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
那波 明宏 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90242859)
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Keywords | 雌生殖器分化 |
Research Abstract |
LGR4は七回膜貫通型受容体の一種である。LGR4はFSHRやLH/CGRなどのゴナドトロピン受容体と相同性を持つ。近年LGR4がRoof plate-specific spondins (RSPO) をリガンドとしてWnt/beta-catenin signalingを補強することが報告された。最近の研究によるとRSPO1, wingless-type mouse mammary tumor virus integration site family, member 4 (Wnt4), and beta-cateninなどの抗精巣遺伝子の欠損により雌の性分化異常が起こるという。我々は新生児Lgr4-/- 雌マウスがヲルフ管の遺残と卵巣における雄様体細胞の出現という異常を示すことを発見した。この表現型はRSPO1, beta-catenin,Wnt4欠損マウスの表現型と類似していた。一方、我々はLgr4-/-雌マウスで、ヲルフ管上皮と卵巣の体細胞のアンドロゲン受容体発現が増加していることを発見した。また、Lgr4-/-卵巣においてWnt/beta-catenin signalの標的因子であるLefl とAxin2の発現が低下していた。これによりLgr4がRSPOs/Wntのcooperative signalingと雌生殖器のアンドロゲン受容体の発現調節を通じて生殖腺の体細胞分化に重要な役割を持つことが示唆された。
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