2014 Fiscal Year Annual Research Report
子宮頚管粘液を用いた新規妊娠高血圧症候群予知マーカーの開発
Project/Area Number |
24659735
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
常見 泰平 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (20599831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐道 俊幸 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (50275335) [Withdrawn]
成瀬 勝彦 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (70453165)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際情報交換 |
Outline of Annual Research Achievements |
妊娠高血圧症候群(PIH)は母児の転帰不良や後遺症をもたらす周産期合併症である。PIHは妊娠の中断以外に原因治療法はないため、臨床的症候の発現前に将来の発症を予測し、早期の医療介入によって発症や病勢悪化を抑制することが最良の治療法である。そのため、簡易にPIHの発症を予知できる検査の開発を試みた。頸管粘液の採取は妊婦健診で簡単に採取ができ、妊婦さんの負担が少なく採血より侵襲が少ない点で優れており、頸管粘液を用いて感度、特異度の高い妊娠高血圧症候群の簡易予防キットを開発し、予防、診断、治療をつなげようとしたが、現状は頸管粘液に予期したような過剰発現する遺伝子群は抽出できていない。現在、PIH予知マーカーや関連した酸化ストレス物質の頸管粘液や血液中、胎盤中の濃度測定を行っている。また、浸潤が不十分であると妊娠高血圧症候群の原因とされている絨毛細胞を様々な環境で培養をし、様々な蛋白の発現、浸潤をコントロールしている蛋白を抽出を試みている。妊娠高血圧症候群の特異的マーカーを抽出でき、頸管粘液中の感度、特異度に過剰発現している妊娠高血圧症候群の特異的なマーカーが発見できれば、妊娠高血圧症候群などの母児の転帰不良や後遺症をもたらす周産期合併症を簡易なキットで、予防、診断、治療につなげられる可能性がある。
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