2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24659756
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中澤 徹 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30361075)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 佑治 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40625513)
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Keywords | 網膜障害 / 歯髄細胞 / 細胞治療 / 低酸素培養 / 浮遊培養 / 幹細胞 |
Research Abstract |
平成24年度から実施しているNMDA障害ラット眼に対する初代歯髄由来細胞移植の効果を再検証した。定量的PCR法にて網膜神経節細胞特異的なマーカー(Brn3a, Brn3b, Brn3c)の発現量を評価したところ、前年度準備実験で得られた効果を再現できなかった。一方で歯髄由来細胞を平面培養したのちに網膜神経節細胞障害モデルに移植することで神経保護効果が得られることが報告されたことをうけ(Mead et al IOVS 2013)、培養法方法の検証を中心に行うこととした。幹細胞性を維持した培養法として低酸素培養法や浮遊培養法があるが両者の相乗効果を歯髄由来細胞に対して検証した。常酸素と比較して、低酸素(酸素濃度1%)では、形成される細胞塊の数はサイズ分布を維持したまま半減することが分かった。次に遺伝子発現量解析にて、低酸素応答分子であるHif1a、 Phd2、 Phd3、Vegfa、Fn1の発現量の上昇とPhd1の発現量減少、軸索再生への関与が報告されているSprr1a、前年度細胞塊形成能を有する細胞のセレクションに有用であることを確認したCD105の発現量が上昇することが明らかになった。Sprr1aとCD105タンパク質の細胞塊内での局在を免疫染色法にて確認したところ、サイズの小さい細胞塊では全体に両者の発現が確認されたが、大きい細胞塊では周辺部に局在しており、共に低酸素培養により強陽性になることを確認した。軸索障害モデルマウスの網羅的遺伝子発現定量解析でもSprr1aの発現が上昇しており、軸索再生への寄与が期待された。
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[Journal Article] Development of azo-based fluorescent probes to detect different levels of hypoxia2013
Author(s)
Piao W, Tsuda S, Tanaka Y, Maeda S, Liu F, Takahashi S, Kushida Y, Komatsu T, Ueno T, Terai T, Nakazawa T, Uchiyama M, Morokuma K, Nagano T, Hanaoka K
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Journal Title
Angew Chem Int Ed Engl
Volume: 52
Pages: 13028, 13032
DOI
Peer Reviewed
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