2012 Fiscal Year Research-status Report
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24659761
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
金田 周三 鳥取大学, 医学部, 助教 (20548747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 欣史 鳥取大学, 医学部, 助教 (10444639)
宮崎 大 鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (30346358)
井上 幸次 鳥取大学, 医学部, 教授 (10213183)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 緑内障手術 |
Research Abstract |
難治性緑内障に対する新たな眼圧コントロールの手術法の確立を目的としており術後も長期に閉塞を生じにくく,かつ,合併症の頻度をさげることのできる手術法あるいは生体適合性の高いimplant の開発を目的としている。 平成24年度の実施状況。術式及び血管/implant デザインを確立を目的とし、1) 従来の線維柱帯切除術と同様の3x3mmの強膜弁あるいは自己閉鎖創を作成し,それに沿って,血管移植を併用する方法.2) 強膜に移植血管の直径と同じ径の円い空洞を前房まであけ,その部位に血管を移植する方法.3) pars plana から移植血管を後房へ移植する方法.上記に加え,移植血管径のサイズ,縫合方法,移植血管の断端の処理方法,valve 構造の作成方法を確立するために、白色家兔モデルによる眼圧コントロール効果を検討した。従来術式を行うも組織の強度や性状のため予想したような術後眼圧降下を十分に得ることができなかった。フラップ作製時の一面目のフラップと二面目のフラップの深さの調節がうまくいかなかったためではと考え、一面フラップとし、既存のインプラントでの眼圧降下検討を行った。濾過胞形成は、術後1カ月持続し、眼圧も僚眼よりも平均で約2mmHg低い値となった。濾過胞形成の状態や眼圧の下降効果あるものの、正常眼圧の白色家兎を使用しての結果であり、高眼圧モデル作製が次年度以降の課題として残った。 再生血管によるインプラント作製を試み、サイズ・採取の簡便さ(白色家兎の場合)により耳動静脈を採取留置可能か検討した。サイズ的には、適合した。また内腔の残存性を考えた場合、能動的な血流がないためより動脈を2cm採取し、移植インプラントと使用可能と思われた。 当初計画より遅れを生じているが、次年度以降に初年度の結果をいかし、再生血管インプラントと従来術式との眼圧コントロール比較を実施していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
共同研究者の一人がが国内留学にあったため、研究開始が遅れた。 また、実験動物の人との組織やサイズの違いのため、手術術式の再検討や実施プランの変更が生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
再生血管インプラントを実際に用いての緑内障手術と従来通りの緑内障での眼圧コントロール成績をまず比較検討し、実際に再生血管がインプラントとして機能するか、どのような問題点があるか、臨床成績とともに組織の変化なども交えて研究をすすめる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験の開始時期が、共同研究者の国内留学などにより当初予定より遅れたため、初年度で行う実験が終了しておらず、次年度に繰り越しとなったため次年度繰越の予算がしょうじた。使用目的としては、動物購入・飼育費用、実験薬剤購入費用、組織固定などの外部委託費用、人件費などに使用予定である。
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